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目指せ若き日の藤波辰爾。前鋸筋を鍛えたい【佐久間編集長コラム「週刊VITUP!」第127回】

VITUP!読者の皆様、こんにちは。日曜日のひととき、いかがお過ごしでしょうか? 気づけば8月です。多くの地域で7月中に梅雨明けせず、学生の夏休みも変則であり、今年は例年とは違う夏になりそうです。

 

さて、過去にも書いているように、これまでに数多くのアスリートの取材をしてきていました。トップで活躍するアスリートは、総じて鍛え上げられたカッコイイ体をしています。ただ、「カッコイイ体」と一口に言っても、やっている競技によって発達している筋肉は当然異なるため、それぞれ見栄えは違います。ラグビーの選手なら全体的に体が分厚かったり、水泳の選手なら逆三角形だったり、陸上の選手なら引き締まっていたりと様々です。

 

そうしたなか、先日、元プロボクサーの方とお話させてもらう機会がありました。ボクサーは減量もあるので、絞り込まれた体のイメージがあります。私がそんなボクサーの体でいいなと思っている部位は「前鋸筋」です。

 

大胸筋や上腕二頭筋、あるいは腹筋といったパッと見でわかりやすい筋肉とは違い、前鋸筋はトレーニングをしていない一般の人には伝わりづらい筋肉です。脇の下にある小さめの筋肉であり、あまり目立ちません。一般的にわかりやすく言うなら、「下乳」と言えばいいのでしょうか(厳密には違うのですが)。若き日の藤波辰爾を想像してみてください。前鋸筋が鍛えられていと、胸の形がくっきり見えてカッコイイのです。

 

ボクサーは締まった体をしているので、それほど胸板が分厚い選手は多くないのですが、前鋸筋が鍛えられているため、胸筋がくっきりしている選手が多い印象があります。元プロボクサーの方に「ボクサーの前鋸筋いいですよね」と話を振ると、その理由を教えてくれました。

 

「前鋸筋って地味だけどボクシングではすごく重要なんですよね。肩甲骨に付着している筋肉なので、パンチを打つときに不可欠なんですよ。だからボクサーは前鋸筋が鍛えられている人が多いんだと思います」

前鋸筋はそもそもインナーマッスルであり、肥大する筋肉ではなく、鍛えることで引き締め効果があり、それによって大胸筋を際立たせるのだと言います。それによって下乳が生まれるというわけですね。そして鍛え方のアドバイスもいただきました。

 

一つはディッピング。上腕三頭筋や大胸筋にも効果のある種目で、私も現役時代は好きな種目でした。体を丸めるようにして行なうとより、前鋸筋に効果があります。ただし、残念ながら現在通っているジムにはディッピングをできる環境がありません。入れてもらうようにリクエストしてみましょう。

 

他にはアップライトローイング。これは僧帽筋や三角筋をメインターゲットとした種目ですが、動作的に前鋸筋も必要になるため、サブターゲットとして鍛えることができます。そしてもう一つ教えてもらったのが、軽いダンベルを持ってパンチを繰り出してみるというもの。軽いダンベルを持って素早い動作でストレートパンチを出せば、前鋸筋に刺激が入るのです。ボクサーならではのアドバイスでした。朝のジムは人が少ないので、ぜひやってみたいと思います。

 

というわけで、いただいアドバイスを参考に前鋸筋を鍛えて、若き日の藤波辰爾を目指します。

 

佐久間一彦(さくま・かずひこ)
1975年8月27日、神奈川県出身。学生時代はレスリング選手として活躍し、高校日本代表選出、全日本大学選手権準優勝などの実績を残す。青山学院大学卒業後、ベースボール・マガジン社に入社。2007年~2010年まで「週刊プロレス」の編集長を務める。2010年にライトハウスに入社。スポーツジャーナリストとして数多くのプロスポーツ選手、オリンピアン、パラリンピアンの取材を手がける。