【渡辺華奈のデートするならジムがいい 第6回】ベラトールと契約。海外遠征についての話




いろいろなニュースに取り上げていただきましたが、アメリカの格闘技団体「ベラトール」と、試合契約を結ばせてもらいました。柔道を引退して総合格闘技に転身した時から、世界で闘いたいと思っていたので、その一歩を踏み出せることに感謝しています。最初の試合はおそらく来年の春頃、3~4月くらいになると思います。試合のことは追ってお知らせできたらと思っています。

2019年の「BELLATOR JAPAN」での勝利が今回の契約につながった

 

 

ベラトールでの試合は海外での行なうことになります。というわけで、今回のコラムでは海外遠征について書いていきたいと思います。

 

柔道時代には国際大会や合宿などで、数多く海外遠征を経験しています。以前は栄養の知識もなく、食べるものも何も気にしていなかったので、カップラーメンを持っていったり、現地のものを普通に食べたりしていました。試合でベルギーに行った時には、カロリーも何も気にせずにベルギーワッフルを食べていました。自分は偏食だったので食べられないものも多々あります。ブルガリアに行った時は何も食べられず、食べるものといったらマックかポテチばかり。今考えるとひどいですよね。

 

海外といえば、食事同様に気になるのが移動。自分は長時間の飛行機移動は、あまり苦にならないタイプです。機内で映画を見ながらウトウトするのが快適で、飛行機でも結構寝られます。飛行機の中では、半分は映画を見ていて、半分は寝ているという感じだと思います。ただ、飛行機に乗ると足がすごくむくむので、メディキュット(着圧ソックス)をはいたりして、ケアするようにはしています。到着が夜になる時は、時差ボケをしないように、極力寝るのを我慢したり、そういうことは考えていました。ただ、いつでも寝られるせいか、あまり時差ボケをした記憶はありません。

 

今回のコラムを書くにあたって、編集の担当の方に遠征の必需品は?と聞かれた時は、「特にないんですよね」と答えていたのですが、ウソでした。いろいろ考えていくと、ありました。ありました……どころか、ありすぎました。自分でもビックリするくらい、いろいろなものを持っていきます。

 

まず、アイマスクと耳栓。飛行機やホテルの部屋で履く用のサンダル。それから洗濯用の洗剤も必ず持っていきます。現地調達ではなく、いつも自分が使っている洗剤を持っていくのは、柔道界では常識です。そのほか、シャンプーやリンスもホテルのものは使わず、普段使っているものを持っていきます。シャンプーやリンスはうっかり現地のものを使って、髪の毛がキシキシになると嫌ですからね。

 

これらは海外に限らず一緒で、国内でも洗剤やシャンプーは持っていきます。自分はズボラなほうなので、化粧品はオールインワンのもので済ませてしまいますが、しっかりしている選手は、化粧品をいろいろ用意していたり、髪の毛のオイルやドライヤーまで持っていったりしていました。大会で減量がある時はお風呂で半身浴をします。その時のお供としてDSは欠かせません。もちろん、減量着も持っていきますし、とにかく荷物が増えてしまいがちです。

 

海外の試合の時は青と白の柔道着が必要なので、それプラス練習用で最低でも3着必要です。予備でもう一つ持っていくと4着になり、かなりの荷物になります。他にも治療用のテーピングや氷のう、低周波治療器みたいなものまで持っていっていました。ポカリスエットの粉とスクイズボトル、ベンチコート……思い出すと、本当にいろいろ持っていったことがわかります。

 

現在、国内の格闘技の試合の時もスーツケースに荷物を入れていきます。現地で調達すればいいという考えの人もいると思いますが、自分は準備を万全にしておきたいタイプなので、使わないかもしれないものも用意していきます。ベラトールで試合をする時も、きっと山盛りの荷物を持っていくことになるでしょう。練習面での準備だけでなく、旅の準備も万全にして、良い結果を出せたらと思っています。

 

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渡辺華奈(わたなべ・かな)
1988年8月21日、東京都出身。7歳から柔道を始め、高校ではインターハイ2位、アジアジュニア優勝などの実績を残し、東海大進学後、1年時に全日本ジュニア優勝を飾る。卒業後、JR東日本へ入社し、オリンピックを目指して競技を続けた。2017年に同社を退社し、格闘家に転身。同年12月3日にデビューを勝利で飾ると29日にはRIZIN初参戦で実力者杉山しずかに勝利。MMAデビューから無敗の快進撃を続けている。所属はFIGHTER’S FLOW