2/14(日)、神奈川・カルッツかわさきにてマッスルコンテスト東京が開催された。マッスルコンテストは、ワールドワイドに開催されている“筋肉の祭典”的イベント。例年は日本人のみならず、世界各地からも有力選手が多数する国際大会ではあるが、今年はコロナ禍の影響により国内大会のマッスルコンテスト東京として開催。外国人選手の参加は少なかったものの、それでも十分に見応えのある戦いが繰り広げられた。
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ビキニ、メンズフィジーク、フィギュア(ボディフィットネス)、クラシックフィジーク、ウーマンズフィジーク、ボディビルの6カテゴリーが開催されたこのマッスルコンテスト東京。2月開催という難しい時期ながら、今大会では女子選手が多数出場し、コンテストの舞台を鮮やかに彩った。激戦のカテゴリーとなったビキニでは、普段はパーソナルトレーナーを務め、ミスユニバース神奈川で上位入賞経験もある永吉令奈(166cm以下級優勝)がオーバーオール優勝を果たしている。
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また、ウーマンズフィジークでは日本ボディビル・フィットネス連盟(JBBF)主催の日本選手権で5度の優勝経験がある女子フィジークのレジェンドとも言える山野内里子が、圧巻のステージングで観客を魅了し、頂点に立った。
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このマッスルコンテストは、併催されたマッスルゲート神奈川(2/13・14の2日間に分けて開催)と同様に初心者向けのノービスクラスも設けられており、さまざまな形で“優勝”のチャンスがあるのも魅力。カテゴリーを越えてダブルエントリー、トリプルエントリーする選手もおり、例えばシャガギ・アーメドはクラシックフィジーク(170cm以下級)と、ボディビルではノービス、マスターズ40歳以上級、80kg以下級と計4つの審査に登場した。
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もちろん初心者のみならず、“誰でも参加可能”と広く門戸が開かれている大会であり、男子の人気競技であるメンズフィジークやクラシックフィジークでは、他団体含めた国内大会で実績ある選手も出場し、ハイレベルな優勝争いを繰り広げた。
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また、ボディコンテストのみならず、併設する体育館でアームレスリングやパワーリフティングの大会も同時開催され、現役の世界チャンピオンが登場するなどこちらも大きな注目を集めた。
コロナ禍のため観客数を制限せざるを得ない、またボディコンテストの魅力の一つである声援が禁止されるなど、例年に比べるとやや寂しい印象はあったものの、それでも“筋肉の祭典”らしい盛り上がりでフィットネスの未来を感じさせる2日間となったのは間違いない。
文・写真/木村雄大