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MRI撮影を初体験【佐久間編集長コラム「週刊VITUP!」第154回】

VITUP!読者の皆様、こんにちは。日曜日のひととき、いかがお過ごしでしょうか?

先日、MRIを初体験しました。ヒザにできた腫瘍の痛みが限界に達し、除去手術をするため、その前の検査としてMRI撮影を行なったのです。スポーツをやっていると、MRIやCTの経験のある方もいるかと思いますが、未体験の方に向けて今回は私のMRI体験記をお伝えしていきたいと思います。

まずは基本的な情報から。MRIとはMagnetic(磁気) Resonance(共鳴) Imaging(画像)のこと。強い磁石と電波を利用して体内の状態を断画像として描写する検査です。似たような検査であるCT(Computed Tomography)とMRIはどう違うのか?と思いますよね。どちらも体の断層画像を撮影する装置ですが、その方法が違います。CTがX線を使って画像を得るのに対して、MRIは大きな磁石による“強い磁場”とFMラジオに使われているような“電波”を使って画像を得ます。そのため、放射線による被ばくがなく、子どもや健常な方も安心して検査を受けることができるという利点があります。

さて、私はCTやMRIの撮影のみを行なっている専門の病院でMRI撮影をしました。最初に簡単な診察をした後、MRI室が空くまで待つことになります。思った以上にMRIやCTを撮影する人が次々やってくるのが少々驚きでした。MRI室が空いて自分の番になると、アクセサリー類を外すことや、入れ歯や入れ墨がないかなどの確認、注意事項の説明。検査には30分~1時間くらいかかると事前予告を受け、いざMRI室へ。

(C)phonlamiphoto-stock.adobe.com

MRI室の扉は銀色で分厚く、取っ手もごついため、業務用冷蔵庫のような印象を受けます。入口のたたずまいから、簡易的なレントゲン検査とは格が違うことがわかります。

業務用冷蔵庫の中に入っていくと、結構なサイズのトンネル型の装置が目に飛び込んできました。どうやらこのトンネルみたいな装置で撮影するようです。装置の上に仰向けになり、撮影箇所である左ヒザに、リングス時代の前田日明さながらのニーブレスのような固定具を装着。そして、「音がうるさい検査になるのでヘッドホンをしてください」とヘッドホンを渡されます。ヘッドホンをつけると、歯医者さんで流れているような音楽が聞こえてきて、一気に眠気が襲ってきました。

しかし、検査が始まると強烈な音が、その眠気を取り払っていきます。運転の荒い人のクラクションがブーブー鳴ったかと思えば、次は工事現場のようにドドドドド…というドリル音。さらに次はブルブルブルブル…とパワー全開にしたマッサージガンのような音。次から次へといろんな爆音が響き、トンネル装置のなかで改造人間にされているような気分です。

とにかく検査中はずっと大きな音が鳴っています。MRI撮像時に大きな磁石の中にある傾斜磁場コイルに電流を流すと力が生じ、傾斜磁場コイルが振動。 その振動エネルギーが磁石本体などに伝播することによって音が生じているのだと言います。約30分、強烈な音の中で過ごして検査は終わり。音が定期的に変化していたせいか、「音が変わった?」「なんの騒音だ?」……と考えているうちに、意外とあっという間に終わった印象でした。これは撮影箇所がヒザではなく、頭や違う場所だと、また違った印象になるのかもしれません。

というわけで無事にMRIは終了。腫瘍は除去した後に病理検査をして正式に良性、悪性がわかります。ただ、MRI画像を見る限りほぼ間違いなく良性ということで、一安心。手術はもう少し先になりますが、ヒザの痛みが完治した暁には、脚のトレーニングにもう少し力を入れていこうと思っています。

 

佐久間一彦(さくま・かずひこ)
1975年8月27日、神奈川県出身。学生時代はレスリング選手として活躍し、高校日本代表選出、全日本大学選手権準優勝などの実績を残す。青山学院大学卒業後、ベースボール・マガジン社に入社。2007年~2010年まで「週刊プロレス」の編集長を務める。2010年にライトハウスに入社。スポーツジャーナリストとして数多くのプロスポーツ選手、オリンピアン、パラリンピアンの取材を手がける。