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角田信朗が語る 傾奇者の肉体論② 「日本のボディビル界に 挑戦状を叩きつけました(笑)」

かつてヘビー級を中心とした(旧)K-1で人気者となった角田信朗さん。ボディビルダーとしても活躍する氏が語る、傾奇者の肉体論。2回目は、ボディビルの大会で初優勝した頃の話が中心となった。

――(前回からの続き)ボディビルの大会にいきなり出るなんて、無謀な決断をしましたね。

「もともとは、正道会館が母体となりK-1に発展したのと同じように、JBBF(日本ボディビル・フィットネス連盟)に協力することによって、何かお力になれればという思いがありました。そのためにも外様の立場ではなく、コンテストビルダーとしても正式に選手登録をして、この世界に参加することが何かのお役に立てればという思いがあったんです。

2015年、北九州で開催されたボディビルのアジア大会にゲストとして招聘され、空手の演武を披露した際に、完成されたビルダーの肉体を目の当たりにして、「未だかつて見たことのない世界」の扉を開けてしまったんですね(苦笑)」

――そして、2015年9月24-27日、グアムで開催されたJBBF主催の『日本・グアム親善ボディビル&ボディフィットネス、メンズ&ウーマンズフィジーク選手権大会』に出場して、結果を出したわけですね。

「僕も、出場するからには優勝します、と発言して退路を断ち、死に物狂いで初めての減量を経験しました。結果としては優勝することができたんですけど、初出場で結果を出してしまったことで、日本のボディビル界を敵に回してしまったかのように、良い意味でも悪い意味でも注目されちゃいましたけどね(苦笑)」

――敵なんですか?(笑)。かつて角田さん率いる正道会館が、極真会館の第7回全日本ウエイト制大会へ乗り込んで結果を出した時と似ていますね(角田氏が他流派史上初の重量級4位入賞の偉業を達成)。

「状況は違いますが、確かに僕にとっては、あの時と同じ他流試合に挑む心境でしたね」

――ちなみに、どのクラスで優勝したのですか?

「80kg以下級で優勝して、マスターズは3位でした。優勝したのは地元の選手で、準優勝が僕よりひとつ先輩の北海道の加藤充さんでした。その時、加藤さんに、『次は日本マスターズで会いましょう』と伝えたら、『日本へ出るには県大会で入賞しないとダメですよ。でも、角田さんが大阪の大会で3位入賞して日本へ出てきても格好がつかないでしょう』と言われて、『だったら、ぶっちぎりで優勝します』と宣言したんですね(笑)」

――負けず嫌いが出てしまったんですね。

「ここは日本中の負けず嫌いが集まっている場所だ」と、北海道の加藤先輩も言っていましたからね(笑)。翌年の大阪クラス別とマスターズに出場して、75kg超級、マスターズの50代の部、オーバーオールの3冠を達成することができました。その年に日本マスターズへ初出場して、50代の部(男子マスターズ50歳以上級70kg超級)で準優勝することができました」

――有言実行で結果を出すところが、角田さんですね。

「日本マスターズは、山梨の内藤隆之さんという過去の日本選手権でもファイナリストとなったベテランの先輩がいるんですけど、『1年坊主が勝てるほど甘い世界ではないことを、俺が教えてやる』と息巻いていらっしゃったそうで(笑)、気合いを入れ直してトレーニングに励みました。

大会当日、新参者の自分が内藤さんに挨拶へ行くと、まるで藤原喜明組長のように怖い顔で『はい、どうも』という微妙な感じでした(笑)。でも決勝は、僕と林勇宇さんの一騎打ちのような感じになりました。大会後、内藤先輩の方から『見事でした』と握手を求めてきてくださって、『先輩の存在があってここまで追い込めました』と、今では莫逆の友です(笑)」

――みなさん熱いですね。

「格闘技と種目は違っても、やっぱり『究極の負けず嫌いが集まる個人競技』という意味では、まったく同じかもしれません(笑)」

 

<次回に続く>

肉体を限界まで追い込み、筋肉をチェックする

 

取材・撮影/松井孝夫

協力/ゴールドジム大阪中之島店

マネジャー兼トレーニングパートナー/内藤美希


角田 信朗(かくだ のぶあき)
1961年 4月11日生まれ、子供の頃はいじめられっ子であった反動から、空手を習うようになる。高校2年で極真空手の芦原道場に入門。関西外語大学卒業後サラリーマンとして働きながら空手を続け、K-1ファイター・競技統括やレフェリー、タレント、俳優、歌手としても活躍。正道会館空手総本部師範。近年はボディビルダーとしても活躍し、2016年大阪ボディビルフィットネス選手権大会では三冠完全優勝を達成。中学・高校の英語教員免許を持つ文武両道の万能ファイター。

 

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