筋トレだけで、目標とする肉体を獲得できるわけではありません。
「ダイエットは食事が8割」とも言われるように、栄養面を改善していくことが必須です。
ということで、上田トレーナーが紹介してくれたのが「MyFitnessPal」というアプリ。アンダーアーマーが提供していた(2020年に売却)もので、食事メニューを入力するだけでカロリー管理が簡単に行なえます。
年齢・身長・体重などのプロフィール、日常生活のアクティブ度などを入力し、目標とする体重や摂取カロリーをセットすると、毎日のカロリー計算はもちろん、目標達成度などもチェックできます。
私は1日の目標カロリーを1850キロカロリーに設定。主要栄養素の内訳は、まずオーソドックスに炭水化物50%・タンパク質25%・脂肪25%にしてみました。
あとは食事の内容を入力していくわけですが、このアプリの便利な点は、バーコード読み取り機能がついていること。たとえば、私が朝食に好んで食べる「たまごサンド」のコードをスマホカメラでスキャンすると・・・・・・。
商品名がと主要栄養素の内訳が示されます。
ちなみに、ここまでは無料の機能。有料版(月額1,200円 or 年額6,000円)に登録すると・・・・・・。
このように、1日の目標に対するカロリーや栄養素の割合が算出されます。その他にも有料版は便利な機能がいろいろとあったので、1年間は使ってみることにしました。
1日トータルでも、食事ごとのカロリーの割合、各栄養素の合計や目標に対する過不足、最初に登録した主要栄養素の内訳に対する達成率などが確認できます。
日頃、自分はどのくらいのカロリーや栄養素を摂っているのか。本格的なトレーニングに先がけて、なるべく今まで通りの生活で1週間測定してみると、平均2240キロカロリーでした。
意外に少ないと感じましたが、その内訳はひどいもの。炭水化物と脂肪に大きく偏り、タンパク質は非常に少ない値でした。ラーメンに必ずライスをつけたり、デスクワーク中や夜中にお菓子を食べたりしていれば、当然そうなります。
また、忙しい時には朝食や昼食を抜いてしまうこともあるので、栄養を摂取しない時間が長く続くこともありました。
このような機会でもなければ、普段の食事を視覚的に把握することはまずありません。現状を知ることの重要性を身をもって学びました。
この実験によって「無駄に太っている」と言っても過言ではないことがわかり、余計な間食や脂質の摂取を減らすだけでも2~3kgは落ちそうだと予想できました。本当の勝負は、そこから先。少なくとも三大栄養素の効果的な摂り方は、もっと勉強する必要がありそうです。
あまり無理をするとリバウンドにつながってしまいそうなので、過剰な我慢を続けるようなことはしないつもりです。
ただ、人間は現状維持を欲する生き物。プラスの変化(成長)を求めるのであれば、それなりに強い意志と行動によって改革を断行する必要はあります。
いいかげんな食生活をあらためて認識したことで、伸びしろが十分にあることはわかりました。やはり食が重要なカギを握りそうです。
文/本島燈家