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ドキドキ!プロテインバーデビュー #最終回【恋の決着、ありがとうプロテインバー】

コンビニでも手軽に買える「プロテインバー」。でもそこには、初心者ならではの悩みがあって……?
VITUP! 編集部が送る、笑いあり・涙ありの長編ストーリー!

左から「マユ」「あずみん」「コウタ」「ゆうだい」

マユ:ちょっと天然なイマドキ女子。寝坊癖があり、朝ごはんが食べられないのが悩み。
あずみん:冷静で頼れる女の子。しかし、趣味の競馬になると我を忘れてしまう。金欠でご飯代が無いのが悩み。
コウタ:関西出身のイケメン男子。編集部きっての実力派で、女子の憧れの的。ゆうだいと仲が良い。
ゆうだい:コウタの同期。モテたくて筋トレするが誰にも気付かれない。プロテインに詳しいメンバー最年長。

 

※今回の話は後書きです。プロテインバー情報は登場しませんのでご了承ください。

 

全ての結果発表を終え、各自の仕事に戻る編集部メンバー。

そんな中、マユとあずみんはコウタを呼び止めるのであった。

 

マユ、あずみん「コ、コウタさんっ! ちょっとだけ、お話いいですか……?」

 

 

コウタ「ん、話? そんなに血相変えてどないしたんや(笑) 」

 

突然の2人の剣幕に、少し驚くコウタ。笑ってはみたものの、2人の真剣な様子に思わず身構える。

 

マユ「あの……。私、コウタさんのことが好きです! コウタさんは私が落ち込んでる時、いつも優しく元気づけてくれますよね。そんな優しいコウタさんのことが大好きなんですっ!」

 

あずみん「私もコウタさんが大好きです。マユには負けません! 私が競馬好きなの、『素敵やん!』って言ってくれたのが嬉しくて……。何事に対しても敬意を持って接している、そんなコウタさんが大好きなんです!」

 

マユ、あずみん「だから私と、付き合ってくださいっ!」

 

後ろを向いたコウタに向かって、熱い気持ちをぶつける2人。何とも言えない空気が流れた。

少し考えこむと、振り向いてコウタは言葉を発した。

 

コウタ「2人の気持ちは嬉しい。ホンマにありがとう。でもごめんな。俺、心に決めてる人がおるねん。だから2人の気持ちには応えることができんねん……。ごめんな……」

 

マユ、あずみん「き、決めた人? そんなぁ……。私達じゃダメなんですか……」

 

コウタ「ごめんな、これだけはダメやねん……。プロテインバーと出会って、2人はホンマに変わったと思う。俺なんかより、絶対ええ男がいるはずやから……」

 

マユ、あずみん「そんな……。待って!コウタさんっ!」

 

ごめんな。と言い残すと、コウタは編集部へ消えていく。

希望を断たれたマユとあずみんは、ただその場に立ち尽くすしかなかった。

 


 

女子2人のアタック翌日。

どこか重い空気が流れる編集部で、筋トレに夢中になる男がいた。

女子がなんとなく元気がなさそう? そんな光景は、彼の目には入っていないのだ。

 

 

ゆうだい「2万112・・・2万113・・・。はぁ、ふぅ……。これで誰にも負ける気がしない。うん、負ける気がしない」

 

完全にマイワールドに浸るゆうだい。そんな中、唐突にドアが開く。

 

ガチャ! ガコン!

 

ゆうだい「おわっ!なんだよコウタか。びっくりさせんなよ」

 

コウタ「それはこっちのセリフや。なんつーレップ数やっとんねん。上腕ぶち壊れんぞ。なんや、なんかあったんか?」

 

 

ゆうだい「な、なんもねーよっ!俺ははこうやってバチバチに鍛えて、ゴールデンタイムにキンキンに冷えたプロテインを飲むのが好きなんだっ!」

 

※ゴールデンタイムとは、トレーニング後30分間のことを指す。その間はタンパク質の吸収に非常に適しているのだ!

 

コウタ「なんや、通常運転かいな。それもそれでわけわからんけどな。悩みでもあるんかと思ったやんけ」

 

ゆうだい「……」

 

コウタ「(なんやコイツ、何かおかしい?いや、おかしいのは俺の方や、何をざわざわしとんねん。そういやコイツ前、決めた人がおるとか何とか言っとったな・・・)」

 

かつての記憶がコウタの中に蘇ってくる。

 

コウタ「(まさか、バチバチに仕上げた体で告りに行こうって魂胆やないやろな!あかんねん、それだけはあかんねん!)」

 

コウタの頭の中で、思考が高速回転する。深呼吸すると、決意した表情でコウタは話し始めた。

 

コウタ「俺はお前に言いたいことがあんねん。さっきゴールデンタイムが何とかとか言うとったな。ほんなら、その日本で一番熱いゴールデンタイム、俺と一緒に過ごしてくれへんか?」

 

神妙な面持ちでユウダイを見つめるコウタ。その目には覚悟の光が宿っていた。

 

ゆうだい「え、えーっと・・・。要するに一緒にプロテインを飲もうってことか・・・?それならほら、何味がいい?」

 

 

かつてないコウタの真剣さに戸惑いながら、プロテインを差し出すゆうだい。

 

コウタ「はーっ・・・・・・・」

 

大きなため息をついて、コウタが続ける。

 

コウタ「ホントどんくさいわ!このドアホ!それじゃ決めた人とやらにも絶対届かへんで!絶対な!ほらさっきのはあれや。結婚する夫婦が『一生俺の味噌汁作って下さい~』みたいなあれや!もうしゃあないから言うで。俺はっ! お前が・・・」

 

コウタの熱い表情に何かを感じたのか、ゆうだいがハッとする。

 

ゆうだい「(ま、まさか・・・コウタの奴?いや、そんなはずない。でも、ここで行かなきゃいつ行くんだよ俺!ミスってもいい。一歩踏み出せっ!!)」

 

ゆうだい「待てよ!コウタ!!」

 

かつてない声量で、ゆうだいが声を上げる。驚いたコウタが言葉をぴしゃりと止めた。

 

ゆうだい「お前に言わせるわけにいかないんだよ。こんな時まで、どんくさい俺じゃいられないんだ。なぁコウタ、俺も、お前が・・・」

 

何かをふり絞ろうとするゆうだい。コウタはじんわり目に涙を浮かべている。

 

次の瞬間!ダッシュでコウタが駆け寄り、ゆうだいの口を手でふさいだ。

 

コウタ「もう、ええねん。そこから先に言葉なんていらん。ありがとうな。俺、ホンマに嬉しいで!」

 

ゆうだい「かっこつけんなよバカ……。泣いちまうだろうが……」

 

コウタ「何を言うとんねん。かっこ悪いなぁ。モテへんで~?まぁ、今となってはどうでもええ話やな」

 

ゆうだい「バーカ、こういうのこそかっこいいんだよ。ほら行こうぜ、パンプが冷めちまうよ」

 

コウタ「よっしゃ!ほんならジムとしゃれこもか!俺は鍛えに、お前は体を休めにや。タイミングこそ違えど、俺らのゴールデンタイムは誰にも邪魔できんのや。」

 

ゆうだい「あぁもちろんだ!おっと、プロテインバーも忘れずにな。」

肩を組みながら、2人はジムへ消えていく・・・。

彼らのゴールデンタイムは、まだ始まったばかりなのかもしれない。

 


 

マユ、あずみん「ガ、ガーン!!!」

 

一部始終を隠れて見ていた2人。唐突な展開にショックを隠せない。

 

マユ「コ、コウタさんの好きな人って……。まさかっっ……!うわーん!!」

 

あずみん「そんなぁぁ!こんなの大穴どころじゃないよ~!神様ぁ~!」

 

涙に暮れる2人。そんな2人の脳裏に戻ってきたのは、20本のプロテインバーと格闘した日々だった。涙を拭いて、マユが言葉を絞り出す。

 

マユ「ねぇあずみん。すっごく悲しいけど、私たち変わったよね。私、プロテインバーと出会って、朝ごはんも食べれるようになったし、仕事にも集中できるようになったの。最初はコウタさんばかり見てきたけど、途中から変わっていく自分のことが少し好きになれたんだ。今なら私、コウタさんに幸せになってね。って言える気がするの。」

 

あずみん「マユ・・・」

 

いつも無邪気なマユが、こんな立派になっていたなんて。あずみんは驚いた。

そして、自らの変化にも気付いていく。

 

あずみん「私もプロテインバーを食べるようになって、健康に気を付けることはすごく大切だって気付いたの。栄養をちゃんと摂るってことは、自分を大事にするってことなんだね。こんな中途半端な私じゃ、コウタさんに届くはずがなかった。悔しいけど、完敗だな・・・。コウタさん、幸せになってね・・・。」

 

涙を拭いて、2人は立ち上がる。

憧れの人の背中はもう追わない。でも、それでいいんだ。

 

マユ、あずみん「私たちには、プロテインバーがあるから!!」

 

立派な女性に変身した2人。これからはきっと、素敵な恋が待っているだろう。

 

(終わり)

 

※この物語は一部フィクションを含みます。

長い間お読みいただき、誠にありがとうございました。

 


 

超能力で一部始終を見ていたタンパクパンダ

「よしよし。任務完了っと。さて、次はどこにいこうかのう・・・」

 

続編はあるのか??こうご期待!