9/11(土)に富山・富山県民会館行われた第25回日本クラス別選手権大会で、日本ボディビル界の将来を担うスターとして注目を集める相澤隼人が80kg以下級優勝を果たした。前回大会(2019年)では「トップの方々と並んだときにどう見えるのか確かめたかった」という思いもあり、日本のトップビルダーたちが並ぶ70kg以下級にあえて出場し4位という結果であったが、今回では2階級上げた80kg以下級に挑んで見事に頂点に立ったことで、注目の若手ビルダーから、日本トップを狙える存在になったとも言えるだろう。
前回大会4位という結果は「納得いくものだった」と当時のインタビューで話していたが、そこで感じた大きな差を、コロナ禍での大会中により空白となった2年間でしっかりと埋めてこの大会に臨んだという。
「2019年の時に日本クラス別や日本選手権に出場して、上位に立った方々と比較すると、まだ身体の厚みが足りないと痛感しました。もちろん課題はそれだけではないのですが、その部分に関しては、2年前からは改善できたのかなと思います」
変わったのは身体だけではない。ステージ上での相澤を見ていると、明らかに笑顔が増えたように感じた。
「はい、そこは意識しました。やはり、意識しないと笑顔はできないですね(笑)。ボディビルは“印象”も重要になってくるスポーツだと思っているので、そういったところも大切なのかなと。以前の自分のステージを客観的に見たときに、そっちのほうが純粋にかっこいいかなと思って意識しました」
次の舞台は、10/10に行われる日本選手権だ。2年前は9位となったが、この日本クラス別では前回の日本選手権7位の髙梨圭祐を破って優勝を果たしており、この2年間の成長を考えれば、上位ランクインは十分に射程圏内だろう。
「もう少し絞ったほうがいいのかなと思っているので、そこを調整して、1ヶ月後の日本選手権ではより良い順位に立てるように頑張っていこうと思います」
日本が誇る若き才能がどのような成績を残すのか。1ヶ月後が今からすでに待ち遠しい。
文・写真/木村雄大