「自分が今までやってきたことを、うまく成果として出すことができました。嬉しいという気持ちもありますし、前回優勝したときに比べると、安堵感みたいなものもあります」
そう話すのは、9/20(月・祝)に兵庫・神戸芸術センター芸術劇場で行なわれたフィットネス競技の階級別王者決定戦「第8回ALL JAPAN メンズフィジーク選手権大会」の16歳以上40歳未満172cm以下級を制した久野圭一だ。2019年の前回大会でも同階級で頂点に立っており、これで2連覇となった。
このメンズフィジークという競技は、若手からベテランまで多くのトレーニーが出場できる競技として人気があり、多くの大会で出場選手数は増加。今大会も全カテゴリーで約350名がエントリーし、それゆえに世代交代も起きやすいが、久野をはじめ多くのカテゴリーで連覇者が生まれ、「守る者たち」が結果を残した大会となった。
「今年に関しては、ウエストや腹筋周りを意識して取り組んできました。大きさは出しつつも、しっかりとウエストが絞れているフィジークらしい身体を残すことを大切に。昨年はコンテストに出場しなかったので2年ぶりのステージということもあり、少し舞台感覚は忘れているところはありましたが、6月にSPORTEC CUPに出場していたので、そういう意味では出ておいて良かったと思いました」
大会後には、自身のYouTubeチャンネルやSNSを更新。彼を応援する者へ感謝の言葉を述べるとともに、9/26に大阪で行われる、各階級の上位入賞者が集って真の日本一を決定する「JBBF FITNESS JAPAN GRAND CHAMPIONSHIPS 2021」に向けては、「まだ終わってなくて本当の戦いはこれからなんですよ。オールジャパンは守る。グラチャンは勝ち取る戦い」とコメントしている。
前回覇者の寺島遼が“守る”のか、はたまた久野をはじめとした挑戦者たちが“勝ち取る”のか。絶対に見逃すことのできない戦いがそこにある。
文・写真/木村雄大