おからは本当に体にいい?【桑原弘樹の栄養LOVE】




サプリメント実践的活用のスペシャリストである桑原弘樹さんが、サプリや栄養や肉体に関する疑問を解決する連載。第144回は、いつの時代も「体にいい」と言われてきたおからについて。

■不足しがちな不溶性食物繊維が豊富

今から50年以上も前の私がまだ小学生の頃、学校で生まれたウサギをもらって家に帰ってきたところ、母親からお豆腐屋さんに行っておからをもらってきなさいと言われたのを思い出します。当時、ウサギのエサはおからだったのです。また、もらうというのも不思議な感じですが、お豆腐屋さんで野球のボールくらいの大きさの塊を5円とか1円で売っていた記憶があります。実質、タダであげていたようなものですね。

おからは、豆腐を作る際にできる豆乳を搾った残り「かす」です。そう聞くと、栄養を搾り取った残りもので、あまり価値がないように感じるかもしれませんが、じつは栄養素の宝庫でもあります。高タンパク、低脂質という基本は押さえつつも、何と言っても特筆すべきは食物繊維の多さです(100g中に11.5g)。大豆からの食物繊維なので、その大半がさらに不足しがちな不溶性の食物繊維ということで、これだけでも価値があります。炭水化物の多くが食物繊維なので、低糖質とも言えます。またカルシウム、マグネシムなどのミネラルも豊富ですが、カリウムというミネラルがバナナ級に多く含まれています

今から50年以上も前の私がまだ小学生の頃、学校で生まれたウサギをもらって家に帰ってきたところ、母親からお豆腐屋さんに行っておからをもらってきなさいと言われたのを思い出します。当時、ウサギのエサはおからだったのです。また、もらうというのも不思議な感じですが、お豆腐屋さんで野球のボールくらいの大きさの塊を5円とか1円で売っていた記憶があります。実質、タダであげていたようなものですね。

おからは、豆腐を作る際にできる豆乳を搾った残り「かす」です。そう聞くと、栄養を搾り取った残りもので、あまり価値がないように感じるかもしれませんが、じつは栄養素の宝庫でもあります。高タンパク、低脂質という基本は押さえつつも、何と言っても特筆すべきは食物繊維の多さです(100g中に11.5g)。大豆からの食物繊維なので、その大半がさらに不足しがちな不溶性の食物繊維ということで、これだけでも価値があります。炭水化物の多くが食物繊維なので、低糖質とも言えます。またカルシウム、マグネシムなどのミネラルも豊富ですが、カリウムというミネラルがバナナ級に多く含まれています


桑原弘樹(くわばら・ひろき)
1961年4月6日生まれ。1984年立教大学を卒業後、江崎グリコ株式会社に入社。開発、経営企画などを経て、サプリメント事業を立ち上げ、16年以上にわたってスポーツサプリメントの企画・開発に携わる。現在は桑原塾を主宰。NESTA JAPAN(全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会 日本支部)のPDA(プログラム開発担当)。また、国内外で活躍する数多くのトップアスリートに対して、サプリメント活用を取り入れた独自のコンディショニング指導を行ない、Tarzan(マガジンハウス)など各種スポーツ誌の企画監修や執筆、幅広いテーマでの講演会など多方面で活躍中。著書に「サプリメントまるわかり大事典」(ベースボールマガジン社)、「私は15キロ痩せるのも太るのも簡単だ!クワバラ式体重管理メソッド」(講談社)、「サプリメント健康バイブル」(学研)などがある。プロフィール写真のタンクトップにある300/365の文字は、年間365日あるうち300回のワークアウトを推奨した活動の総称となっている。300日ではなく300回であることがポイントで、1日2回のワークアウトでも可。決して低くはないハードルだが、あえて高めの目標設定をすることで肉体の進化が約束されると桑原塾は考え、実践している。