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知ればパフォーマンスアップ間違いなし! 「鴻江理論」を紹介〔中編〕

アスリートコンサルタントの鴻江寿治さんは、プロ野球の菅野智之選手、千賀滉大選手、岡本和真選手、ソフトボールの上野由岐子選手ら、数多くのトップアスリートのコンサートとして活躍している。その鴻江さんは人の体が猫背型の”うで体”と反り腰型の”あし体”に分類されるという、鴻江理論を確立。運動時のケガ予防、パフォーマンスアップはもちろん、日常生活にも良い効果を生むであろう、この理論を紹介していきます。中編となる今回はタイプの見分け方です。

前回、人間の体は猫背型の“うで体”と反り腰の“あし体”に分類され、それぞれ特徴があることを紹介しました。今回は自分がどちらのタイプなのか、見分けるためのカンタンな方法を紹介しましょう。

 

判別方法を紹介する前に知っておきたいのは、もともとは全員が“うで体”だったと考えられることです。お母さんのお腹の中にいるとき、赤ちゃんは丸まった猫背の状態です。また、人の体は右側に重たい肝臓があり、横隔膜も左よりも右が分厚く、基本的に右半分が重い構造となっています。そのため、赤ちゃんが初めてつかまり立ちをするときは、体が右に傾きやすい傾向があります。

 

背中が丸まった猫背の状態で、右に傾きやすいという傾向は“うで体”の特徴であり、最初はみんなが“うで体”なのではないかと考えられます。そこから成長するとともに、生活習慣や環境、遺伝などの要因によって、“うで体”のままの人と、“あし体”に変化する人に分かれていきます。その要因の一つは服装です。体にピタッとしたタイトな服を上半身に着ている人は“あし体”に、上半身が緩く腕を使いやすい服を好む人は、“うで体”のままという傾向が見られます。

 

このことを頭に入れて判別していきましょう。まずはイスからの立ち上がり方です。ヒザの角度が直角になるように深く座って、イスから立ち上がるとき、手をヒザや太ももにつくなどして、前に重心をかけてつま先体重で立ち上がる人は“うで体”、手を使わずにカカト体重でも足に力が入って立ち上がれるのが“あし体”です。もちろん、どちらもできる人はいると思いますが、どちらがやりやすいかで判断してみてください。

ヒザに手をついたほうが立ちやすい人は”うで体”
カカト重心が立ちやすい人は”あし体”

 

続いては壁を押すときの姿勢です。力を出すときは本能的にベストな体の使い方をするので、特徴がハッキリ分かれます。“うで体”は壁を押すとき、腕を伸ばして歩幅を広くして前傾して頭を下げると力が入ります。一方の“あし体”は腕を曲げて歩幅を狭くし、足の力を使って壁に力を伝えます。

腕を伸ばして前傾姿勢で壁を押す”うで体”
腕を曲げて足の力を使って押す”あし体”

 

他にもつま先立ちをしたときの頭の位置がつま先寄りにくるのが“うで体”、カカト側に頭がくるのが“あし体”という具合に判別方法はあります。これらを参考に自分がどっちタイプなのかを見極めましょう。

 

もともとは全員が“うで体”だったと考えられるため、”あし体”の人は“うで体”の動きが苦もなくできる場合があります。どちらが得意かわからないという場合は、“あし体”の可能性が高いと考えられるでしょう。

 

皆さん、自分がどちらのタイプかわかったでしょうか? 次回はそれぞれのタイプに適したトレーニングを紹介します。

 

つづく

 

文/佐久間一彦

 

『野球タイプ別 鴻江理論 引いて使ううで体、押して使うあし体』