佐久間編集長のパーソナルトレーナー百人斬られ(仮)Vol.4 加藤直之(ゴールドジムイースト東京)前編




VITUP!編集長・佐久間が全国のパーソナルトレーナーさんを巡っていく「パーソナルトレーナー百人斬られ(仮)」。今回はゴールドジムイースト東京を中心に活動している加藤直之さんが登場。前編では現役ボディビルダーとしても活躍する加藤さんの歩みに迫ります。

2021年の日本選手権4位、日本クラス別選手権優勝と、トップボディビルダーとしても活躍する加藤直之さんの原動力は、筋肉への飽くなき探求心。「もっと筋肉をつけたい。そのために勉強したい」という思いから、トレーナーを志しました。

 

「体操をやっていた学生時代は自重トレーニングがほとんどで、器具を使ったウエイトトレーニングはベンチプレスを少しやるくらい。本格的に筋トレを始めたのは23歳になってからでした。本当は就職する時にトレーナーになりたかったのですが、最初は一般企業に就職してサラリーマンをやっていました。ただ、トレーナーになりたいという気持ちはずっと持ち続けていました」

 

トレーニングや健康に関わる仕事をしたいという思いから、キッツウェルネス(現ダンロップスポーツウェルネス)へ転職。子ども体育スクールの責任者を務めて約8年間働いたのち、2015年にゴールドジムに入社。トレーナーとしての道を歩み始めました。

 

「一言でいえば、ゴールドジムが好きなんです。だからここで働いて、トレーナーになりたいという思いがありました」

 

少し遠回りしたものの、憧れのゴールドジムでトレーナーとなった加藤さんの強みは、なんといっても自身が現役のボディビルダーであること。

 

「筋肉のことをもっと知りたい、筋肉をつけたいというのがトレーニングを始めた原点なので、現役にはこだわっていきたいですし、なるべく長く続けたいと思っています。実際に現役でやっているという“リアル”を自分の中でキープしておきたいんです。いずれはできなくなる時がくるかもしれませんが、できる限り現役を続けていきます。少なくともトレーニングは一生続けていきますね」

 

ゴールドジムにはコンテストに出場するトレーニーも多いため、トレーナーとして「リアル」は大きな強みとなります。

 

「特にボディコンテストの競技者であれば、今はこういう気持ちなんだろうな…と、その方の状況がわかるわけですよ。だから寄り添うことができると思います。リアルにその感情を受け取ることができますし、自分もその感覚を体験しているので、経験の中からアドバイスをしたり、勉強してきた知識の中でアドバイスしたり、そういうことができるのが強みだと思います」

 

ボディコンテストの競技者にとって頼もしいトレーナーであることはもちろん、加藤さんはトレーニング初心者の方や高齢者の方へも、的確で丁寧なアドバイス、指導を心掛けています。

 

「トレーナーとして一番大事なのは、お客様の目的をなるべく最短でお手伝いしてあげることだと思います。健康管理であったり、コンテストを目指したり、目的は人それぞれですが、それをしっかりサポートしたい。そのためにはトレーナーの知識は幅広いほうがいいんです。知っておかないといけないこともあるので、日々勉強させていただきながらやっています。お客様から学ぶこともありますし、先輩からも学ぶこともできますし、とにかくお客様のニーズに応えることを大事にしながらやっていきたいと思っています」

お客様のニーズを最短で叶えることを目指しているからこそ、それが実現できた時の喜びは大きなものになります。自分がトレーニングを見てきたお客様が成果を上げることは、自分のことのように嬉しいと言います。

 

「トレーナーをやっていて一番嬉しいのは、見させていただいているお客様が目標を達成されるということ。これに尽きますね。たとえば、競技者の方であれば、大会でこんな成績を残せたということを報告に来てくれます。頑張って成果を上げてくれるというのは、こちらとしても自分のことのように嬉しくなります」

 

トレーナーとボディビルダーの二刀流として、「一生トレーニングをしていく」という加藤さんには、大きな目標があります。

 

「ボディビルに関しては、あくまで趣味なので、やらせていただけているという、感謝の気持ちを持ちながらやっていきます。自分のこれからの目標は、生涯健康でいること。死ぬ日まで自分の足で立っていられるくらい健康でいたいと思っています。年齢を重ねても、どうすれば健康でいられるかを考えていきますし、現在、日本はコロナや高齢化など、健康という部分へのお客様のニーズは高いです。自分が勉強したことや、実際に経験の中からつかんだものをお客様にお伝えしていって、皆さんがフィットネスを通じて一生健康で過ごせる、そんな世の中を目指していきたいと思っています」

 

大好きなゴールドジムで、大好きなトレーナーとして、自分が健康で有り続けながら、たくさんの人をフィットネスを通じて健康にしていく。大きな夢を掲げる加藤さんの筋肉と健康への探求が終わることはありません。

 

というわけで、次回は実際のパーソナルトレーニングの様子をお届けします!

 

【トレーナーPROFILE】
加藤直之(かとう・なおゆき)
1981年生まれ。9歳~20歳まで体操競技に取り組み、22歳からトレーニングを開始。2015年にゴールドジムに就職。ボディビルダーとしてフィットネスを学びながら、アドバンストレーナーとして勤務している。主な戦績は以下の通り。
2005年千葉県ボディビル選手権優勝/2008年関東クラス別選手権75kg級優勝/2011年関東ボディビル選手権優勝/2012年ジャパンオープン選手権優勝/2013年日本選手権9位/2014年日本選手権11位、日本クラス別選手権70kg級優勝/2019年日本選手権3位、日本クラス別選手権70kg級3位、2021年日本クラス別選手権優勝、日本選手権4位、IFBB世界選手権40ー44歳80㎏以下級3位。

 

【店舗情報】
ゴールドジム イースト東京
〔住所〕東京都江東区南砂3-3-6
〔料金〕(価格は税込)
■レギュラーメンバー
フルタイム(全営業時間)/11,000円
ゴールド(フルタイム・レンタル5点セット付)〈※1日1回〉/16,500円
デイタイム(月~土・祝日 OPEN~18時)/8,800円
ウィークエンド(土・日・祝日 OPEN~CLOSE)/6,600円
〔営業時間〕
月~土 7:00~23:00
日 7:00~20:00
※祝日は該当曜日の営業時間
※休館日は第3月曜日
※休館日は浦安店・東陽町店・行徳アスレチックセンター店・本八幡店・南船橋店の利用可能
【加藤さんのパーソナルトレーニング】
60分/7,700円(都度払い)

 

佐久間一彦(さくま・かずひこ)
1975年8月27日、神奈川県出身。学生時代はレスリング選手として活躍し、高校日本代表選出、全日本大学選手権準優勝などの実績を残す。青山学院大学卒業後、ベースボール・マガジン社に入社。2007年~2010年まで「週刊プロレス」の編集長を務める。2010年にライトハウスに入社。スポーツジャーナリストとして数多くのプロスポーツ選手、オリンピアン、パラリンピアンの取材を手がける。