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「肩が回らなくてもいいから、マッチョになりたい」歯科医師・長澤秀樹#1【筋の旅人】

2015年の大会デビュー以来、国内外の大会で結果を残してきた長澤秀樹さん。歯科医師として多忙な日々を送る中でもトレーニングを欠かさない、国内トップレベルのフィジーカーだ。2021年にはオールジャパン選手権メンズフィジーク40歳未満172㎝以下級で2位と躍進し、年間のオーバーオール優勝(全階級込みの総合優勝)を決めるJBBF FITNESS JAPAN GRAND CHAMPIONSHIPS 2021メンズフィジークでも5位入賞をはたした。今回は、そんな長澤さんのインタビューを全4回でお届けする。第1回は、長澤さんのトレーニングのルーツについて。

「筋肉=かっこいい」という思いが昔からあった

――体を鍛え始めたきっかけを教えてください。

「以前から服が好きで、ファッション雑誌をたくさん見ていました。その中でふと、マッチョな外国人男性が載っている雑誌を見て『かっこいいな』と思ったんです。自分もマッチョになって服をかっこよく着こなしたいと思い立ったのがきっかけですね」

――最初は自重中心で鍛えていたとお聞きしました。

「そうですね。自重などで高校生から徐々に鍛え始めました。当時仲がいい5人組がいたんですけど、みんな自分よりマッチョだったので、負けないように自分も鍛えようと思っていました。5人で集まってジムに行くなどしていましたね。思えば高校生くらいのときから、筋肉がかっこいい、運動にも活きるといった思いはありました。本格的に始めたのは大学に入って、19歳くらいのときからだったと思います」

――初めから体ががっちりしていたり、筋肉がつきやすい体質だったのでしょうか。

「もともとは華奢で、体重は55キロ前後でした。そこから徐々に筋肉がついて、今は70キロくらいになっています。当時は細身でうっすら腹筋が割れているようなタイプで、運動神経はずっと運動をしてきたのでいい方だったと思います。そういった意味では、筋肉が付きやすい体質と言えるのかもしれません」

――ちなみに部活は何部に所属していましたか。

「硬式テニスを中高大とやっていました。本来あまり筋肉を大きくしないような競技ですよね(笑)」

――その中でも、筋トレにのめりこんでいったのですね。

「まさか競技に出るくらい、マッチョになるとは思っていませんでした。最初はテニスに活かすつもりが逆転して、肩が回らなくてもいいからマッチョになりたいと思うようになりました」

――体を鍛え始めてから、大会に出ようと思ったのはきっかけがあったのですか。

「マッチョと言っても、評価されるのは大会で結果を残した人ですよね。いくら自分がマッチョでいても、大会の成績がないと世間から評価されないと思ったので、挑戦したいと思いました」

――自分の筋肉を認めてもらいたかった?

「そうですね。とくに最初は、他の人より腕が太い、胸板が厚いということに対する競争意識があったと思います。当時開催されていたベストボディジャパンに周囲が出始めて、自分もその人たちに勝って成績を残したいと思うようになりました」

――趣味の筋トレと競技では明確な意識の差があるように感じます。競技で真剣に勝ちたいと思い始めたのはいつ頃からでしたか。

「それこそ大会デビューになった、2015年のベストボディジャパンですね。そこで90人以上の選手がいる中でトップ10に入って、自分も評価してもらえるんだといううれしさと、優勝ではない悔しさを感じました。負けず嫌いなのでやるからには勝ちたいという気持ちが湧いてきて、そこから大会仕様のモチベーションに変わっていきました」

――2015年の大会初出場から、どのような大会に出場されましたか。

「2015年から2017年まではずっとベストボディジャパンに出ていました。その時はまだ学生だったので、年末の全国大会には勉強との兼ね合いで出られず、地方大会優勝が最高成績でした」

左端から3番目が長澤さん。2021年のオールジャパン選手権メンズフィジーク40歳未満172㎝以下級で2位と躍進し、JBBF FITNESS JAPAN GRAND CHAMPIONSHIPS 2021への出場権を獲得した

――そこから2021年になり、オールジャパン選手権で2位、GRAND CHAMPIONSHIPS 2021では5位入賞をはたされました。

「グラチャンに関しては本当にまさかという感じでしたね。どれだけ通用するだろうという思いすら湧かないくらいの大舞台でしたから。トップ選手たちと一緒に並んだときに、自分はどう映るのか見てみようというくらいの気持ちでした。そうしたら5位に選んでいただけたので、本当に悔しさはなく、うれしさ100%でしたね。次は、意識してトップ3を狙っていきたいと思います」

次回は、長澤さんの具体的なトレーニングや食事について)

取材・文/森本雄大
写真/森本雄大、木村雄大

撮影協力/クローバーデンタルオフィス新宿
東京都新宿区百人町1-1521 レアル新宿3F


長澤秀樹(ながさわ・ひでき)
歯科医師。19歳から本格的にトレーニングを始め、2015年のベストボディジャパンでの大会デビュー以来、国内外の大会で多くの実績を残す。2021年にはオールジャパン選手権メンズフィジーク40歳未満172㎝以下級で2位と躍進し、JBBF FITNESS JAPAN GRAND CHAMPIONSHIPS 2021メンズフィジークでも5位入賞をはたした。