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筋トレにも「才能」は関係あるのでしょうか?【バズーカ岡田にきけ!】




「筋トレを始めたいが何からやっていいのかわからない」といった初心者の疑問から、マニアにも役立つ知識まで、骨格筋のエキスパートであるバズーカ岡田先生にきいてしまう連載企画。今回は、誰もが一度は考える「筋トレに才能は関係あるのか?」という疑問について。
※本記事は、2017年に公開した記事に加筆・修正を加えたものとなります

できない理由を「才能」に求めるな、喝!

「才能」にもいろいろなものがあると思いますが、細胞レベルの話としては筋肉が大きくなりやすい才能、刺激に反応しやすい人はいます。これは筋肉業界で「イージーゲイナー」と呼ばれている人たちです。反対に、なかなか筋肉が大きくならない人のことは「ハードゲイナー」と言います。そういった意味での「才能」というものは確かにあります。

その才能の差を埋めるために人は「時間をかける」「トレーニングの密度を濃くする」「動きを極める」などの努力をするのです。

ただ、つらい作業を継続できる、動きを綿密にコントロールできる、またたくさん食べられるというのも才能がなせる技です。だから、先に述べた「イージーゲイナー」「ハードゲイナー」という才能、そこに「努力する」という才能を付け加えていく必要があります。

© nd3000 – Fotolia

もう一つ大事なのは、「絶対にそうなるんだ」と思い込める才能。これは大事です。その才能は、不可能を可能にしていきます。食べられないと思っていた量を食べられるようになったり、扱えないと思っていた重量を扱えるようになったり、こんな量のトレーニングはこなせないと思っていたものが普通にできるようになっていたり。「絶対になれる」と思い込む才能は、ものすごく強い力を発揮するものです。なんでもかんでも、できない理由を「才能」に求めるのはよくないです、喝!


岡田隆(おかだ・たかし)
1980年、愛知県出身。日本体育大学教授、博士(体育科学)、理学療法士、ボディビルダー。東京都立西高校卒、日本体育大学卒、同大学院修了、東京大学大学院単位取得後退学。日体大にて筋肉に関する研究と教育を行なっている。トップアスリートから一般の方までそれぞれに適した身体づくりを提案・指導しつつ、自らも身体づくりの究極の実践者としてボディビル競技への挑戦を続けている(2016年日本社会人ボディビル選手権大会優勝など)。2021年東京オリンピックでは、柔道全日本男子チーム体力強化部門長として史上最多5個の金メダル獲得に貢献。骨格筋評論家「バズーカ岡田」として『ホンマでっか!?TV』など多くのメディアに出演。公式YouTubeチャンネル「バズーカ岡田の筋トレラボ」は登録者約25万人(2022年4月現在)、『除脂肪メソッド』など著書は累計100万部を突破している。社会実装が重要と考えており、実践と学術研究から得られた実践的・科学的知見を実際に享受できる場として、パーソナルジム「STUDIO BAZOOKA」やボディケアサロン「ACTIVE RESET」を展開している。
★バズーカ岡田 公式サイトはこちら