アスリートや子どもはカフェインを摂らないほうがいい?【川﨑泰代の美筋食】




「走るフードコーディネーター」川﨑泰代さんに体づくり、健康づくりのための食事と栄養について教わる連載。身近なテーマに関する質問に答えてもらいます。今回のテーマは、カフェインについて。
※本記事は、2018年に公開した記事を再編集して紹介するものとなります。

Q.友人の子どもが家に遊びにきたので、おやつにコーヒーゼリーをあげました。あとから友人に聞くと、今までカフェインを気にしてコーヒーゼリーを与えたことはなかったそうです。小学校低学年の子だったのですが、子どもにはコーヒーゼリーを含め、カフェインはあまり摂取させないほうがいいのでしょうか?

A.子どもにとってカフェインがよくないということは、じつはまだ研究で立証されていないようです。ただ、カフェインは興奮させる作用があるため、小さいお子様にとってあまりいいものではないということはおわかりになると思います。

最近はコーヒーに限らず、緑茶も飲ませないというお母さんたちもいらっしゃるようです。ノンカフェインの飲料や食品も増えてきていて、カフェインに対する抵抗が少し強くなってきているのかもしれません。摂取しすぎには気をつけてほしいところですが、時々食べるゼリーくらいなら、そこまで気にすることはないと思います。

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大人の場合でも、カフェインの摂りすぎはよくありません。最近は、運動前にカフェインを摂取することで疲労を軽減させたり、集中力を保てるといった説もあるそうですが、利尿作用がある上に個人差もあるので、あまりおすすめはできません。

また、コーヒーを飲むと胃痛になったり、頭が痛くなってしまう方もいますが、偏頭痛には効くという説もあったりします。カフェインが一概に悪いというわけではありませんが、子どもに限らず、大人も適量を守って飲まれることが望ましいでしょう。


川﨑泰代(かわさき・やすよ)
フードコーディネーター。アスリートフードマイスター。食育インストラクター。IHクッキングクリエーター。小学生のころよりバレーボールを始め、以来スポーツが生活に欠かせないものとなる。「走るフードコーディネーター」として、自らもフルマラソンに挑戦するなどアスリートとしての顔も持つ。自身の経験から「強い体と心は『食事』で作られる」と言うコンセプトのもと、一般アスリートからトッププロまで幅広く食事を指導。テレビ、ラジオ、雑誌などメディアでも活動している。
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