※本記事は2018年に投稿された記事を再編集してお届けするものとなります。
利点はあるが裸足でやらなければいけないということはない
裸足で行なうメリットは確かにあります。普段、私たちの足はシューズに守られています。素足になると、シューズによるサポートがなくなるため、負荷を足の筋力のみで支えなければいけません。足裏を含めた足全体を鍛えるという観点から言えば、裸足でスクワットを行なうのはいいかもしれません。
ただ、重たいものを担ぐため、足の裏には大きな負荷がかかります。高重量のスクワットを裸足で行なうと、足は大きなダメージを受けることになります。軽めの重量で、足の指で地面を咬み、どこに重心がかかっているかを敏感に感じながら裸足で行なうのは、シューズを履いて高重量を扱う際の基礎をつくるには有効かもしれません。
また、裸足でスクワットができる環境もあまりないものです。5本指のシューズや足袋などを活用するのもいいでしょう。シューズを履いて生活している現代人が、いきなり裸足で高重量のスクットを裸足で行なうにはリスクがあります。メリットもあれば、デメリットもある。利点はありますが、裸足でやらなければいけないということはありません。
岡田隆(おかだ・たかし)
1980年、愛知県出身。日本体育大学教授、博士(体育科学)、理学療法士、ボディビルダー。東京都立西高校卒、日本体育大学卒、同大学院修了、東京大学大学院単位取得後退学。日体大にて筋肉に関する研究と教育を行なっている。トップアスリートから一般の方までそれぞれに適した身体づくりを提案・指導しつつ、自らも身体づくりの究極の実践者としてボディビル競技への挑戦を続けている(2016年日本社会人ボディビル選手権大会優勝など)。2021年東京オリンピックでは、柔道全日本男子チーム体力強化部門長として史上最多5個の金メダル獲得に貢献。骨格筋評論家「バズーカ岡田」として『ホンマでっか!?TV』など多くのメディアに出演。公式YouTubeチャンネル「バズーカ岡田の筋トレラボ」は登録者約25万人(2022年4月現在)、『除脂肪メソッド』など著書は累計100万部を突破している。社会実装が重要と考えており、実践と学術研究から得られた実践的・科学的知見を実際に享受できる場として、パーソナルジム「STUDIO BAZOOKA」やボディケアサロン「ACTIVE RESET」を展開している。
★バズーカ岡田 公式サイトはこちら