スパルタンレースの練習は、山で4時間走ることもある【マルチアスリート・陣在ほのか#3】




基礎を大切に。多くの種目やケガの経験を活かした指導を実施

――陣在選手はトレーナーとしても活動されていると聞きました。

「ランニングのパーソナル指導や、筋トレ指導も行なっています。自分自身がケガをした経験があるので、それを活かした指導を心がけています。ランニングのパーソナルは、2回目くらいまでは絶対に走らせないようにしています。まずは動きづくりをしっかりと行なって、それから走る動作を教えていきます」

多様な競技で培った走りの経験が、指導にも活きているという

――走りに向き合うことは、自分を深く見つめる作業も必要なりそうですね。

「そうですね。走ることは、自分との闘いの側面が大きいと思います。他人と闘うことは、レースであれば月に1回あるかないかです。ですが、そこだけの勝ちを見ていたら刺激のない毎日になってしまいます。スポーツをやっている人で、自分に勝てない人は他人にも勝てないと思うので、日常から勝ち続けて、そこに結果がついてくればいいなと思っています。そういった毎日を越えて結果を出して、最終的にはその経験を子どもたちに伝えられるような指導者になりたいです」


陣在ほのか(じんざい・ほのか)
中学時代から陸上競技に打ち込み、全日本中学体育大会に出場。高校では東京都大会優勝やインターハイ出場をはたすなどの実績を残す。日本体育大学へ進学後、ケガの影響もあり陸上は志半ばで引退。2020年からはスパルタンレースに転向し、「SPARTAN RACE 2021 YOKOSUKA SPRINT Elite」優勝、「SPARTAN RACE 2021 NIIGATA SUPER Elite」準優勝、「SPARTAN WORLD CHAMPIONSHIP BEAST」に日本代表として出場するなど活躍を見せた。スポーツトレーナーとしても活動する傍ら、YouTubeInstagramの投稿でも人気を博している。