6月18日、『THE MATCH 2022』東京ドーム大会の前日公開計量が都内会場にて行なわれた。
公開計量の後には全出場選手が出席しての前日記者会見も行なわれ、それぞれが試合に向けての意気込みをコメント。ここでは世紀の一戦として注目を集める那須川の、決戦直前の声をお届けする。
「ボクサーになるんだという気持ちは一度捨てました」
「もう言うこともないと言うか、やるべきことをすべてやりました。いろいろな問題はありましたけど、今は無事にこの場に立てて本当にホッとしています。明日は僕がキックボクシング人生でやってきたことをすべて出し切って、しっかり勝ちたいと思っているので、みなさん注目しておいてください」
——対戦が実現するまでかなり長くかかりました。最終的に実現して、今の心境はいかがですか。
「いろいろありましたけど、こうなる運命だったんじゃないかと今は思います。俺の中でこれをやらなきゃ終われないよねというのが腑に落ちたし、そういう運命があるんだなって。動かされているんだなって感じました」
——今回でキックボクシングが最後というのは、かなりメンタルに影響しそうですか。
「最後だと思ってやっていなかったんですけど、結構来るんですよね。チームで練習していてもそうですし、最後の追い込みの時とかも『あとこれだけでキックが終わりか』みたいな。泣けてきちゃうと言うか心の中で引きしまってくるものもありました。このメンバー、ボクシングのトレーナー、父親だったりとかともう練習できないのかなと思いました。日を追うごとに昔の思い出が濃くなって、蘇ってきてそういう感情がわいてきた期間でした」
——今回は58㎏という体重ですがコンディションはいかがでしょうか。
「久々に58㎏で調整したんですけど、減量の幅も少なくよりナチュラルに自然体で調整できたと思います。すべてにおいてパーツがはまって、久々に会う人とかも増えたり漫画でいう最終回と言うか、闘う前にみんなと会って話して練習してというような、自分が思っていなくてもそういう出会いがありました、着々と終わりに近づいているんだなと思います。それが明日です」