佐久間編集長のパーソナルトレーナー百人斬られ(仮)Vol.6 永吉令奈(ゴールドジム大阪中之島)後編




VITUP!編集長・佐久間が全国のパーソナルトレーナーさんを巡っていく「パーソナルトレーナー百人斬られ(仮)」。ゴールドジム大阪中之島でパーソナルトレーナーを務める永吉令奈さんのトレーニング編です。加圧サイクル®トレーニングで上腕三頭筋を鍛えてもらいました。

今回のトレーニングは加圧サイクル®トレーニングです。血流を制限しながら行なうことにより、軽い負荷でも高負荷のトレーニング以上に乳酸を発生させ、その結果多くの成長ホルモンが分泌されます。血流によって運ばれたホルモンは全身に行き渡って作用するため、血流を制限した部位だけでなく、全身の脂肪を分解し、筋肉をつくると言います。

百聞は一見に如かず…というわけで、さっそくスタート。まずは専用の加圧器具を腕の付け根に付けて加圧と除圧を繰り返していきます。

腕がギューッと締まる感じがなんとも言えません。血流が制限されることで腕の血管が浮き上がってきて、何もしていないのにムキムキになりそうな気分です。短時間や軽重量で高い負荷をかけられるのが加圧サイクル®トレーニングの魅力ですが、逆に長い時間やるのは酸欠の恐れもあって危険とのこと。加圧サイクル®トレーニングは最大でも30分までがいいと言います。

「加圧サイクル®トレーニングは長くやりすぎてしまうと、酸欠状態になりやすいのでマックスでも30分です。30分でもかなり疲れると思うので、それ以上やるのは難しいと思います」(永吉さん)

加圧サイクル®トレーニングは筋力アップだけでなく、体脂肪燃焼を助けるためダイエット効果があり、成長ホルモンの分泌が高くアンチエイジング効果もあるそうです。

30秒加圧、10秒除圧を繰り返していると、段々と腕がうっ血したような状態になってきます。いい感じで腕が張ってきたところで、ウォーミングアップ。ベルト部分に力を入れるようにしてアームカールを20回、続いて後ろに肘を引いて三頭筋に力を入れます。まだトレーニングをしていないのに、すでに腕への疲労感があります。

いよいよトレーニング開始。ターゲットは上腕三頭筋になります。筋肉の負担的にも2~3種目を推奨。最初はマシンを使ったトライセラトップスエクステンションです。

重量は軽めで1セット目は30回、2セット目は20回、3セット目は10~15回とハイレップで行なっていきます。足の裏全体で地面をしっかり踏んで、小指側の手首で受け止めるようにしながら、ネガティブでも効かせるようにします。酸欠にならないように呼吸を止めないようにすることが大事です。

加圧のレベルは最大6lレベルまであります。今回は初めてなのでレベル2で行ないました。「初めての方に関しては、流れる血流に対しての血管の柔らかさがないと、酸欠状態になりやすいので、最初は低いレベルから始めていって、柔軟性が増していくごとにレベルを上げていきます」と永吉さん。

3セット終えると、かなり腕が張っているのがわかります。もう十分です…というくらい効きました。

続いてはケーブルプレスダウン。加圧で腕がパンパンなので、これも軽い重量で行ないます。

胸を張った状態で肘の位置は動かないように固定して、少し腕を開くようにして下に引きます。腕に力が入らないくらい効いていて、かなりきついです。何もしていない状態なら軽すぎるくらいの負荷なのに、いっぱい、いっぱいでした。

短時間、低重量で高い負荷をかけられるという言葉に偽りなし。たった2種目で三頭筋がバキバキになりました。

「成長ホルモンの分泌のときに、副交感神経が優位になるので、加圧サイクル®トレーニングの後はすごい眠たくなります。加圧サイクル®トレーニングの後に会議に入ると、3秒に1回寝落ちします(笑)」(永吉さん)

この日は夜のトレーニングだったので、本当にぐっすり眠ることができました。ムキムキになって、快適な睡眠もできる。加圧サイクル®トレーニングは最高でした。

というわけで、今回はここまで。永吉さん、ありがとうございました。

 

【トレーナーPROFILE】
永吉令奈(ながよし・れな)
1992年生まれ。大阪府出身。幼少期からさまざまなスポーツを経験し、ダンス専門学校卒業後、芸能事務所に所属し、女優、イベントMCとして舞台やイベントに出演。2017年、ミスユニバース神奈川大会ファイナリスト。2018年夏よりゴールドジムに勤務。2021年、マッスルコンテスト東京ビキニ166㎝以下級とオーバーオールで優勝。加圧トレーナーⓇの資格を持ち、加圧サイクルⓇトレーニングの指導などを行っている。
[主な戦績]
2017 ミス・ユニバース神奈川大会 4位 協賛企業特別賞 2社
2018 NICA JAPAN フィットネスモデル 5位
2019 マッスルコンテストJAPAN ノービス ビキニ 優勝
2019 PCA KOREA TRAINEDビキニ優勝
ノービス ビキニ 2位 オープン ビキニ 3位
2020 マッスルコンテストTOKYO オープンビキニ クラス2位
2020 マッスルコンテストJAPAN プロクオリファイ ビキニ クラス2位
2021 マッスルコンテストTOKYOビキニ オーバーオール優勝
OLYMPIA AMATEUR ORLANDO オープンビキニ 出場

 

【店舗情報】
ゴールドジム 大阪中之島
〔住所〕大阪市福島区福島1-1-51 堂島クロスウォーク3F
〔料金〕(価格は税込)
ゴールド(全営業時間・レンタル5点セット付〈※1日1回〉)16,500円
フルタイム(全営業時間)11,000円
ファミリー9,900円
※同居している2親等以内の家族が対象
※入会時の家族が全員在籍していること
※全営業時間利用可能
※表示の価格は1名様あたりの料金となります。
デイタイム(月~土・祝日 OPEN~18:00)8,800円
ホリデイ(土・日・祝日 OPEN~CLOSE)7,700円
スチューデント(全営業時間利用可能 ※高校生は22時まで
■永吉さんのパーソナルトレーニング
60分/5,500円(都度払い)
〔営業時間〕
月~土 7:00~23:30
日   9:00~22:00
休   該当曜日に合わせて通常営業
※休館日は第3月曜日・夏季・年末年始
※休館日は会員種別により十三店、宝塚兵庫店を無料でご利用いただけます。

 

佐久間一彦(さくま・かずひこ)
1975年8月27日、神奈川県出身。学生時代はレスリング選手として活躍し、高校日本代表選出、全日本大学選手権準優勝などの実績を残す。青山学院大学卒業後、ベースボール・マガジン社に入社。2007年~2010年まで「週刊プロレス」の編集長を務める。2010年にライトハウスに入社。スポーツジャーナリストとして数多くのプロスポーツ選手、オリンピアン、パラリンピアンの取材を手がける。