歌って踊って人力車も引っ張るイケメン浅草男子。メンバーおすすめの足腰のケア方法は?【現役俥夫ボーカルユニット・東京力車】




浅草の魅力を知ってもらうため、アーティスト活動と並行して日々人力車を引っ張り浅草を走り回る「東京力車」。俥夫(しゃふ)としての活動では爽やかな笑顔で浅草を観光案内し、ライブではダイナミックで熱いパフォーマンスでファンを魅了。そのエネルギーはどこから溢れ出ているのか? 彼らのパワーの源を伺ってみました。第1回となる今回はVITUP!読者も実践できるかもしれない、メンバー独自の足腰のケアについて。

日々のハードなスケジュールをいたわる、東京力車式の足腰ケア

――まずはお一人ずつ簡単に自己紹介をお願いします!

石橋 東京力車のリーダー・バッシーこと石橋拓也です!
渡邉 東京力車の2枚目、ゼオこと渡邉善央です!
田井 車京力車の切り込み隊長こと田井ちゃんこと田井裕一です!
白上 浅草のかりんとうこと、白上一成です!

写真左から田井裕一、石橋拓也、渡邉善央、白上一成

――皆さんは俥夫として人力車を引っ張り、浅草を観光案内する傍ら、ボーカルユニットとしてCDのリリース、ライブ活動、イベントの参加などの活動をされているとお聞きしました。俥夫としての活動頻度はどれくらいのペースで行なっているのでしょうか?

石橋 コロナ禍であまりライブやイベントを行なえない時は、週に5、6日はとにかく人力車を引っ張っていました。今は7月20日に発売するシングル「Sole~おまんた囃子~」のリリース前で、全国各地でライブやキャンペーンイベントに参加していることもあり、週に2、3日ほどですね。

――1日でだいたい何名のお客さんを担当されているのでしょうか?

渡邉 ありがたいことに予約をいただくことが頻繁にあって、多いときで1日5組、ゴールデンウィーク、お盆、正月とかの繁忙期は一日10組のご案内とかがありました(笑)。

――それだけ多くのお客さんの案内をしていると足腰の負担が大きいと思いますが、普段行なっている体のケアなどはありますか?

白上 僕は人力車を引き始めたのが5年前で、そのときは20代前半。当時はたくさん走っても、翌朝には自然と疲労感が抜けていました。ただ29歳になった今は、やはり疲労感がなかなか取れなくなってきて、次の日も疲労を持ち越してしまうという状況が続いています。なので、テニスボールを使って、全身いろんなところをぐりぐりして、疲れを流すマッサージをやっています。

――いわゆる筋膜リリースみたいな方法ですね。

白上 そうですね。そのあとは全身のストレッチをしっかりして寝るようにしています。他のメンバーもそうですけど、歳をとって体の変化を感じるようになったんじゃないかなと思います。

石橋 そうだね。僕はメンバーの中で一番年上で、今年30歳になるんですけど、やっぱり疲労が取れなくなってきました。ライブのパフォーマンスや人力車でお客さんを観光案内するときにも影響してくるなと感じたので、最近は銭湯に行って、サウナに入ったり、湯船にゆっくり浸かったり、あとは鍼を打ったり。あらゆる方法を試しています。その中で最近のイチオシは酵素風呂ですね。

――酵素風呂に入って疲れは取れたような実感はありますか?

石橋 疲労が取れて、次の日は体が軽くなって、すっきりしたような感じがありました。自分に合っているのが大きいとは思いますが、個人的にはオススメです。腰痛や眼精疲労にも効果的だと聞きますので、サラリーマンやOLの方はぜひやってみてほしいです。

――疲れた目にも効くんですね!

石橋 口周辺以外のあらゆる場所をヒノキとぬかを混ぜた土のようなもので覆うので、全身くまなくすっきりします。たまに、その土が口や目に入ってきたりしますけど(笑)。

――田井さんのとっておきの方法はなにかありますか?

田井 ケア方法は人によっていろいろあると思うのですが、僕なりのとっておきの方法が一つあって。それが、日中働いてライブもして、本当は家に帰ってすぐ寝たいという疲労度MAXの状態で長距離走をする方法です。

――あえて走るのですか?

田井 人力車に乗っていただいたお客さんの友人でスポーツ系のトレーナーをされている人がいて、その方に教えてもらった方法です。疲れている状態で走る方が、結果的に疲労回復に良いらしく、「ホンマかよ?」って思いながらも1回走ってみました。今は大体週1ぐらいで5km走る自分のルーティンがあって、夜に疲れた状態で走って、風呂で半身浴で汗をかいてから寝ると、次の日には意外と足のむくみとかが残らないんですよね。

石橋 なかなか目からウロコな方法だね。

田井 もう死ぬほど汗をかくんですよ。あとは睡眠の質も良くなった気がします。そのトレーナーさんによると、眼精疲労とか片頭痛とかに悩んでいる方も効果があるかもと言っていました。

――最後に渡邉さんは?

渡邊 僕はもともと腰を痛めやすい体質で、一昨年にぎっくり腰をやってしまって。本当に動けなくて、トイレにもいけないみたいな。こんなに動けないんだなっていう怖さを知ってから、一度ボディメンテナンスに行ってみて、そこで教えてもらったのが一本歯下駄トレーニングでした。

――一本歯下駄トレーニングとは、これもまたユニークなトレーニングですね。

渡邉 そもそも体幹バランスが悪いから、腰に負担がかかって背骨が曲がり腰痛が起きるらしく、歯が一本しかなくて、高さも10cmぐらいある一本歯下駄を履いて、骨盤を矯正するというトレーニングをすることで緩和できるということでした。それを始めてから腰も痛めなくなりましたし、少しだけ姿勢が良くなったりしました。あと、家でもできる簡単なケア方法もあって、寝るときに足元に台を置いて、足を上げた状態で寝るという方法です。

――どういう効果が期待できますか?

渡邊 心臓より高い位置に足を上げることによって、血行の流れが良くなって、足がむくみにくくなる感じですね。この方法をやってから、次の日は本当に足がめちゃめちゃ軽くなりますね。最近はそれを欠かさず毎日やるようにしています。人力車もライブも軽快に動き回ることができます。

東京力車(とうきょうりきしゃ)
人力車をひっぱる現役俥夫が、エンタテインメントを通して日本の伝統文化、人力車を世界へアピールするために結成したユニット。「和』を基調とした心を揺さぶるサウンドとアクロバティックなステージパフォーマンスで男前な姿が話題を集めている。メンバーは石橋拓也、渡邉善央、白上一成、田井裕一。昨年8月リリースのシングル「ニビイロトーキョー ~チャンチキおけさ~」以来となる「Sole!~おまんた囃子~」を7月20日より全国リリース。

取材・文/中野 皓太
写真/アリモト アズミ