【渡辺華奈のデートするならジムがいい 第48回】もしもこれから先の人生で、3種目しか筋トレができなかったら……




今回は読者の方からいただいた質問に答えていきたいと思います。その質問がこちら。

 

Q.もしも、これから先の人生で、筋トレは3種目しかやってはいけないとなったら、何を選びますか?

 

究極の選択!的な質問です。筋トレが3種目しかできなくなるのは困りますね。筋トレの括りをどうするか難しい部分があるため、ラントレや階段はセーフにしてください。

 

ランニング系は許してもらったということで、自分が選ぶ3種目を発表します。スクワット、懸垂、ハイクリーンです。その理由を一つずつ説明していきます。

 

まずはスクワット。これはキング・オブ・トレーニングなので、絶対に外すことはできません。脚は生きていくうえで必ず毎日使うものですし、しっかりトレーニングしたいです。それプラス、スクワットはメインターゲットの下半身だけではなく、お尻や体幹など、脚以外の部位も鍛えられます。一番きつい種目だと思いますし、外すことは考えられません。

 

続いては懸垂です。上半身のトレーニングでいえば、懸垂が一番きついんじゃないかと思っています。手の幅を変えたり、握り方を変えたりすれば、いろいろな鍛え方をできるという点でも、懸垂はオススメかなと思います。また、懸垂のバーが一つあれば、マッスルアップの練習をしたりして、いろいろ遊べるのもいいところです。

 

 

そして瞬発力系のハイクリーン(写真がなくてすみません)。クロスフィットのジムでやらせてもらっている、ハイクリーンやスナッチは、単純に力だけではなくてテクニックが必要なので、ゲーム性があってやっていて楽しいんです。本当にパーンと簡単に上げられるときもあれば、フォームが崩れたらすごく重く感じるときもあるし、自分はまだ全然できていないのですが、そういうゲーム性があるところも面白いなと思っています。やっていて飽きないのが魅力です。

 

こうした理由から、筋トレを3種類しかできないとしたら、下半身中心にガッツリいけるスクワット、上半身を中心にいろいろ遊べる懸垂、ゲーム性があってテクニックも使うので飽きないハイクリーンの3つを選びます。

 

この3つからデッドリフトが外れてしまい、もうできないのは残念ですが、スクワットやハイクリーンはデッドリフトの要素も含んでいるので、ヨシとします。

 

さらにこの3つから一つを選べと言われたら……迷いますね。懸垂は下半身を鍛えられないし、スクワットは上半身を鍛えられないので、一つだったらハイクリーンですかね。ただ、自分は肩とかヒジがあまり良くないため、万全になればという条件つきでハイクリーンが優勝です。

 

男子はベンチプレスが1位という方が多い気がしますが、自分は寝てやるのがあまり好きではないこともあり、肩を悪くしてからは一度もやっていません。ただ、ベンチプレスもできたらいいなと思っています。トレーニングに関する会話で「スクワット何キロあげますか?」とは聞かれないですけど、「ベンチ何キロあげますか?」とは聞かれますからね。

 

もしも、これから先の人生で、筋トレを3種目しかできないとしたら、自分はスクワット、懸垂、ハイクリーンを選びます。ご質問いただいた3種目の選択は、他の人に聞いてみると、どんなトレーニングが好きなのかという傾向が見えて面白いかもしれませんね。皆さんも3種目選ぶとしたら何を選ぶか考えてみてください。

 

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渡辺華奈(わたなべ・かな)
1988年8月21日、東京都出身。7歳から柔道を始め、高校ではインターハイ2位、アジアジュニア優勝などの実績を残し、東海大進学後、1年時に全日本ジュニア優勝を飾る。卒業後、JR東日本へ入社し、オリンピックを目指して競技を続けた。2017年に同社を退社し、格闘家に転身。同年12月3日にデビューを勝利で飾ると29日にはRIZIN初参戦で実力者杉山しずかに勝利。2021年よりアメリカ格闘技団体「ベラトール」に参戦している。所属はFIGHTER’S FLOW