通常体重からマイナス12㎏。所英男、激ヤセの真実(前編)




7月31日の『RIZIN.37』で注目を集めたのが、57㎏契約の試合に臨んだ所英男の“激ヤセ”だ。見た目だけで判断すれば減量失敗のようにも思えた。ところが試合内容、そして本人に話を聞く限りでは、減量は失敗どころか成功だったという。ここでは激ヤセ、ガリガリと形容された所の、9年ぶりのフライ級戦を振り返る。

「フライ級で闘いたいというよりは神龍選手と試合がしたかった」

前回、お話を伺った時に「残り4試合くらいが理想」という話がありましたが、まさか約1年半ぶりの試合が57㎏契約での試合になるとは思いませんでした。

「フライ級は自分の希望でもありましたし、RIZINのほうからも『やってみない?』という打診がありました。その時に『この選手とならいい試合ができる』と思ったのが神龍誠選手で、前々から彼と対戦したいという気持ちがあったんです。本当にいい選手なので、フライ級で闘いたいというよりは神龍選手と試合がしたかったという感じですね」

—2013年10月のVTJで57.2㎏契約の試合を行なっています。判定1-2での惜敗だったこともあり、試合前には「9年前の忘れ物を取りに行く」という言葉もありました。

「今思い出しても悔しいですよね。あそこで勝っていたらどうなっていたんだろうっていう気持ちはあります。今回ももし勝っていたら、いろいろ今後に向けての発言ができたかもしれないので、もう一回そういうチャンスが来るまでがんばろうと思っちゃっていますね、今は。この年ですけど(苦笑)」

—それにしても、相手は13勝1敗1分(試合前)で現DEEPフライ級王者。軽量級の国内トップ選手との対戦を希望するあたりが所選手らしいですね。

「いや、逆にメリットもない自分との試合を『受けてくれてありがとうございます』という気持ちですよね」

—いや、むしろ名前のある所選手との試合は、神龍選手にとってもメリットの多い試合だったと思います。

「どうなんですかね…。でも結果的に2人ともちょっと評価が上がったので、そこはよかったですよね。神龍選手も上がったし、僕も神龍選手に上げてもらったし。勝つことができればよかったんですけど、でも格闘技の試合で2人とも上がるというのは理想的だなとは思いました」

◆6月中旬から調整を開始