マルチアスリート・陣在ほのか。エネルギー爆発のパワフルランで、スカイツリーを走破!




2022年9月11日(日)東京スカイツリーにて、「2022YOKOMORI VERTICALRUNNING JAPAN CIRCUIT(以下、YOKOMORI VJC)」の東京大会が開催された。

YOKOMORI VJCとは、東京・名古屋・大阪のランドマークタワーを舞台に、選抜された選手たちがレースを展開するイベントだ。3レースで各選手が獲得した合計ポイントによって、年間チャンピオンが決定される。今大会はそんなYOKOMORI VJCの第2戦目であり、「全日本バーティカルランニング選手権大会(以下、全日本選手権)」も併催となった一大イベントだ。

大会には以前にVITUP! で取材させていただいた、マルチアスリート・陣在ほのか選手も出場し、東京大会と全日本選手権の両方で3位入賞をはたした。彼女の目標はさまざまな競技で成績を残し、各競技の素晴らしさを多くの人に届けること。現在もスパルタンレースやバーティカルランニングの大会に出場するなど、積極的に挑戦を続けている。

ここでは、そんな陣在選手のインタビューをお届けする。

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©MEETING

スカイツリーの階段を登るなんて、今日以降は経験できない

――今大会では3位という結果になりました。今の感想をお願いします。

「スタートから一定のリズムを保つ必要があったので、長距離レースの難しさを感じた大会でした。中距離では終わってから立てなくなるくらい追い込むんですけど、スカイツリーでそこまで追い込むと、途中で動けなくなってしまいます。そのあたりが難しいなと感じました」

――以前に「バーティカルランニングの魅力は自分と闘えるところ」とおっしゃっていました。今回は長距離レースということで、よりそれを感じたのではないでしょうか。

「はい。かなり感じることができました。本当に壁と階段しかない中を登っていくので、外が何も見えないんですよね。後半は5m刻みで壁に数字が掲示されているんですけど、全然進まない感覚で(笑)。ただがんばって登っていくと、最後にバーンと開けるんですよ。その景色はたまらなかったですね」

――陣在選手はスパルタンレースにも挑戦されていますが、そこでの経験が活きた部分はありましたか。

「鍛えたパワーを活かすことができたと思います。私は筋量が多いタイプなので、あまりロングレースは得意ではないんですけど、そんなことも言っていられないなと。今日は手すりがやや低めだったのでそれを使って、腕力でガンガン進むことができました。これで手すりが高かったら、結構しんどかったと思います」

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――マルチアスリートを目指す上で、今日のチャレンジが活きそうな部分はありますか。

「苦しくなってからもうひとがんばりする大切さは、何の種目にも共通することなので、今回きついレースを体験できてよかったです。あとはスカイツリーの階段を登るなんて、今日以降経験できないと思うので、とてもいい経験でした」

――次の目標と、そこに向けての意気込みを教えてください。

「来週にスパルタンレースの日本選手権があるので、そこを目指して練習しています。不慣れなスキー場のコースで、不安がないかと言えば嘘になりますが、持ち前のパワーと諦めない気持ちでやりきりたいと思います」

取材・文/森本雄大
写真提供(バーティカルランニング)/「2022 YOKOMORI VJC」PR事務局
写真提供(スパルタンレース)/Kプロデュース株式会社