筋肉×色黒ギャルというギャップで、SNSで人気を博している「バルク女子・さくら」さん。身長144センチながら抜群の筋量を誇る彼女の投稿は「坂でアブローラー」、「車を持ち上げる」、「海で筋トレ」などバラエティに富んでいる。インタビュー後編では、今後の目標であるコンテスト出場や、筋トレの魅力について聞いた。
目標地点は、とにかくマッチョになること
――自宅にマルチラックを設置して、トレーニング環境が万全になりましたね。ちなみに、鍛える上での目標は?
「目先でいうと、今年の10月に初めて大会に出るので、そこに向けて鍛えています。食事も去年まではYouTubeを見ながら適当にやっていましたが、今年はちゃんと食事指導を受けています。食事指導は今年の2月頃から受けているんですけど、その時は大会出場を決めていなくて。食事指導を受けていく中で、トレーナーさんの後押しもあって挑戦することに決めました」
――食事はどのように変えていきましたか。
「今は基本ローファットで、炭水化物少なめの日を何日か設けつつ、1日だけちょっと炭水化物を多めに入れるようにしています。2月から減量しているのですが、その時と比べると10キロ近く体重が落ちました。トレーナーさんについていただいているので、安定して減量できていると思います」
――ちなみに、出場するのはどの団体の大会ですか。
「FWJの大会に出ます。10月1日に愛知で行なわれる『MID JAPAN CHAMPIONSHIPS』という大会ですね。今回は初出場なので、順位にこだわらず自分がどこまでできるか挑戦したいと思います」
――FWJを選んだ理由は?
「FWJとJBBFで最初は迷っていましたが、お世話になっているトレーナーさんが以前FWJに出ていたのが決め手になりました。プロカードは意識していなくて、まずは力試しが目的です」
――大会出場を決める前から、食事の改善に取り組んでいたのはなぜですか。
「大会がなくても、1回絞りきってみたかったんです。自分でやると腹筋がうっすら見える程度にしか絞れないので、指導を受けてみようかと思いました。夏は海に行ったりもするので、『引き締まっていたほうがいいな』という感覚です(笑)」
――大舞台ということで、やはり不安もあるのですね。
「もともと緊張しがちで、あまり人前に出ないほうだったので(笑)。でも、SNSやYouTubeも楽しめるようになりましたし、大会でも殻を破っていきたいと思います」
――SNSでの発信に大会出場……。鍛える前の自分から見たら、今の姿は想像がつきましたか。
「全然つかなかったです。ここまで筋トレにハマると思っていなかったので、びっくりですね。筋トレを始めてから、まわりの人との関わりも増えましたし、前より明るくなったと思います。何かひとつ熱中できる趣味ができたのもよかったです」
――さくらさんの活動の根幹は、筋トレが好きな気持ちだと思います。そこまで夢中になる筋トレの魅力とは何なのでしょうか。
「やっぱり一番は、体が変わった時の喜びだと思います。今の自分と過去を比べるのも楽しいですし、『もっと鍛えよう』と未来を想像するのも楽しいです。トレーニングには楽しさが詰まっているので、やめられないですね」
――以前にお友達から、「何を目指しているの?」と言われたと伺いました。その答えは出ましたか。
「漠然としていますが、ゴリラを目指すくらいマッチョになりたいです(笑)。インスタで何となく海外の選手を見たりするんですけど、やっぱりかっこいいなと思いますし、あこがれますね。発信者としては、いろいろな人に応援してもらえる存在になりたいです」
写真提供/さくら
写真(自宅)/森本雄大
取材・文/森本雄大
さくら
独自のトレーニングを発信し、TwitterやYouTube、Instagramを中心に人気を博しているマッチョ女子。投稿はバラエティ豊かな筋トレや、独自のショート動画などバラエティに富んでいる。今年10月には「FWJ MID JAPAN CHAMPIONSHIPS」への出場を表明し、本格的にトレーニングに励んでいる。