6畳の一室に作られたトレーニングルームと筋トレノートで己を磨く。「大切なのはやめる理由を見つけないこと」【My Training Life/奥志哉 後編】




アスリートから一般のトレーニーまで、それぞれのトレーニングとの向き合い方を紹介する連載「My Training Life」。前編に引き続き、元自衛官で現在は柔道整復師として活躍をする奥さんにインタビュー。後編では、「筋トレは生活の一部」という奥さんの、筋トレを継続できる秘密や、SNSでのトレーニング情報の発信について語っていただいた。

いざ始めてみたはいいものの、続けることが難しい筋トレ。継続するコツとして、毎日欠かさずトレーニングを続ける奥さんはこう考える。

「筋トレは食べること、寝ることと一緒で『絶対にやらなくてはいけないもの』、『やめる理由を見つけない』という意識を持てば少しでも長く続けられるのではないかと思います。一度のトレーニングの回数や時間がどんなに短くても良いんです。それを一日でも多く続けて、習慣化することが大事だと個人的に思います」

辞める理由を作らないために、自宅の6畳程度の一室には、オーダーメイドで作ったスミスマシンが置かれている。現在はトレーニングジムには通わず、この一室でトレーニングに励んでいる。

「家にあるスミスマシンは、GENKIマーケットさんというところにお願いして、シャフトを短くしたり、細かい部分まで調整していただき、カスタマイズの様な形で作っていただきました。カスタマイズと言っても値段は8万円程度でそんなに高くないです。作りもコンパクトで、6畳程度の部屋であれば設置できるので、個人的にはオススメです(笑)」

トレーニングに対するこだわりは環境づくりだけではなく、トレーニング内容にも及ぶ。仕事の合間を縫ってトレーニングすることが多い奥さんは、とにかくコンパクトに鍛えることを強く意識しているという。

「足、肩、胸、腕、背中の5カ所に分けて、1日に1~2箇所トレーニングするようにしています。自分の場合、インターバルを10秒程度しかとらないので、基本10分から15分程度で一種目を終えて、長くても30分やる様なイメージです。重量もただ追わずに1セット程度で腕や足が動かなくなるまで追い込みます。自衛官時代は片道1時間かけてトレーニングジムに通っていましたので、その経験もあってからか時間を無駄にせずトレーニングすることを意識しています」

より効率よく、より効果的にトレーニングを行うために、日々の記録も欠かしていない。ボディビル大会に初めて出場してすぐの頃から記録するようになった筋トレノートには、日々のトレーニング内容や食事などがびっしりと書き留められている。

「体の大きさについては常に右肩上がりになるようにしたいので、日々のトレーニング内容や食事にいたるまで記録することは欠かしていません。そうすることで何が自分に合っているのか、合っていないのかが自ずとわかりますし、日々の成長を振り返ることもできるのでモチベーションに繋がりますね。あと、『昔こんなトレーニングやっていたなぁ』って振り返って、初心に帰ることもできます(笑)。追い込めなかった日は大きくバッテンをつけて、『今日は追い込めなかったぞ』と自分にムチを打ったり(笑)」

自らこだわって作り上げた筋トレ環境と、徹底したトレーニング管理を継続した結果、奥さんの体は大きく磨かれていった。特に大きく磨かれた下半身には、自信があると語る。なぜここまで成長できるのか、秘訣を聞いた。

「もともと下半身が効きやすいというのもあるのですが、上半身よりも下半身を鍛える方が、限界を迎えてもさらにその先追い込むことができてしまうんです。あくまで自分の感覚なのですが(笑)」

磨き上げた肉体で2019年の関東クラス別男子75kg級では8位に入賞するなど、同じクラスに出場する強者にも負けない筋肉を見せつけた。今年行われた東京クラス別では、調整不足のため予選落ちとなってしまうも、すぐさま大会をフィードバック。さらなる成長のいい機会ととらえ、前向きにトレーニングの日々に励む。

「何が問題だったのかをノートを通して振り返って次への糧にします。今後はタイミング的にも大会に出ることは難しいので、自分と向き合ってコツコツと鍛えようと思います。その間もノートも書き続けますし、SNSや最近始めたファンサイトでも自分のトレーニングに対して思った事や反省点を投稿しようと思います。ありがたいことに色んな方に見ていただいているので、自分の振り返るツールとしても、皆さんの参考になる環境としても、欠かさず投稿しようと思います(笑)」

「結果が出ようと出まいとも、鍛えることはやめません(笑)」

最後に爽やかな笑顔で語った奥さん。彼の体が今後どのように変化していくのか、彼の今後の活動の幅とともに大きくスケールアップすること間違いないだろう。

写真提供/奥志哉
取材・文/中野皓太

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