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佐久間編集長のパーソナルトレーナー百人斬られ(仮)Vol.14 塩月ももこ(Body Making Gym eight) 前編




VITUP!編集長・佐久間が全国のパーソナルトレーナーさんを巡っていく「パーソナルトレーナー百人斬られ(仮)」。今回は福岡に初上陸。福岡に2店舗を構える「Body Making Gym eight」で、24歳の若さで福間店の店舗マネージャーを務める塩月ももこトレーナーの登場です。まずはその歩みに迫りました。

博多駅からJR鹿児島本線に乗っておよそ25分。福間駅から5分ほど歩いて到着した「Body Making Gym eight」福間店で出迎えたくれたのが、店舗マネージャーを務める塩月ももこトレーナーでした。

 

その第一印象は「若い!」。

 

塩月さんは現在24歳の若さでありながら、トレーナー歴は5年。母親がヨガのインストラクターを務めていた影響で、子どもの頃からうっすらとトレーニングの世界への興味を持っていました。自身は小学生の時からバスケットボールに親しみ、高校ではマネージャー兼トレーナーとして活動。選手のトレーニングを指導したり、ケアをしたりしていくうちに、「トレーナーになりたい」という思いが固まり、地元の大分を離れ、福岡の専門学校へと進学します。

 

「専門学校の同級生の中には、自分がスポーツをやっていたから少しトレーナーのことを勉強してみようかな?くらいの気持ちで、目標が曖昧な生徒もたくさんいましたが、私はトレーナーとして活躍していきたいという目標がハッキリしていましたし、先生方にもすごく恵まれていい時間を過ごすことができました」

 

専門学校ではトレーナーに必要な実技の部分に加え、人の体を知るための解剖学や運動生理学も学びます。卒業後の進路は人それぞれですが、専門学校に来る求人はフィットネスクラブや治療院が多く、塩月さんが希望するパーソナルジムの求人があることは稀でした。そうしたなか、幸運にも「Body Making Gym eight」の求人があり、面接を経て合格。社会人生活をスタートさせると同時に、トレーナー生活をスタートさせることになりました。

 

「最初は研修から始まります。社会人としても1年目なので基本的な挨拶や清掃業務を徹底していって、そこから先輩方についてお客様のマンツーマン指導の方法をイチから学ばせていただきます。そして一人でも大丈夫と認められたら、お客様とのマンツーマン指導をするようになります。私は半年くらい研修をしてからパーソナルトレーニングに入っていきました。お客様から大切なお金をいただいているので、新人とか関係なくプロとして、絶対に生半可な対応はできないと思ってやらせていただきました」

 

念願のパーソナルトレーナーとしての一歩を踏み出し、初めて一人でパーソナル指導をした時のことは「緊張で何も覚えていません(笑)」と塩月さん。その後は10代、20代の若いお客様から、上は91歳の高齢のお客様まで、幅広いパーソナル指導を経験するなかで、時には対応がうまくいかなかったこともあると振り返ります。5年間、パーソナルトレーナーとして働き、いろいろな経験をするなかで、気づいたことがあると言います。

 

「トレーナーとして一番大事なのはお客様に尽くすことかもしれません。(eight)代表の高木がそうであるように、お客様のことを第一に考えて行動する。これに尽きると思います。今は店舗マネージャーを務めているので、新規のお客様を獲得したいという気持ちはあります。でも、まずは既存のお客様をとにかく大事にして、どれだけサポートできるかを考えていく。それが先にもつながっていくことになると思います。実際、ウチは会員様の紹介で会員になってくれる方がすごく多いんです。チラシやSNSの広告よりも、知人から聞く評判、口コミは信用性が高いと思うので、そういう信用を得るためにお客様に尽くしたいと思います」

 

お客様に尽くすことを第一に考えるからこそ、「学び続けることも大事」だと言います。

 

「現状維持をヨシとしてしまったら成長が止まってしまいます。常に勉強して学びを得て、インプットしたものをアウトプットして、また改善してということを繰り返していくことが大事だと思います。元々勉強は大嫌いなんです(笑)。でも、トレーニングに関することを学ぶのは全然苦ではありません。やっぱり仕事をするうえで、やらされる仕事は嫌なんです。自分の中で、楽しいだったり、嬉しいだったり、プラス要素を精神的に与えられる仕事をしていきたい。お客様の体が変わったり、それを喜んでくれたりしたら嬉しいし、そういう嬉しい気持ちが自分の原動力になっていると思います」

 

お客様に尽くすため、日々学び、成長し続けている塩月さんには、将来的な夢があります。

 

「ゆくゆくは地元の大分に帰って自分のジムを持ちたいと思っています。自分がトレーナーを目指したきっかけが、ヨガインストラクターの母の影響なので、いつか自分のジムで私はトレーニング、母はヨガのレッスンができたらいいなと思っています。それは私がトレーナーを目指した時からの夢だったので、いつか実現したいです」

 

パーソナルトレーナーになるという夢を実現させた塩月さんにとって、それはゴールにたどり着いたのではなく、新たな夢への始まりでした。自分のジムで母と一緒に働くという夢に向かって、塩月さんはこれからも挑戦と成長を続けていきます。

 

というわけで、今回はここまで。次回はトレーニング編をお届けします。

 

【トレーナーPROFILE】
塩月ももこ(しおつき・ももこ)
1998年2月19日生まれ。大分県出身。小学生6年生からバスケットボールを始め、高校ではマネージャー兼トレーナーとして選手への筋トレ指導、ケガの手当てなどを行なうなかで、スポーツトレーナーを目指すようなる。専門学校卒業後、「Body Making Gym eight」に入社し、現在は福間店の店舗マネージャーを務める。

 

【店舗情報】
Body Making Gym eight
上人橋通り店〔住所〕福岡県福岡市中央区警固1丁目15番51号 305
平日 09:00~22:30(23:00閉館)
土・祝日 10:00~19:30(20:00)
※日曜休館日
福間店〔住所〕福岡県福津市中央2丁目23番5号
※24時間営業
〔スタッフ在住時間〕
平日   09:00~22:00
土・祝日 10:00~19:00
※第2・4月曜日、毎週日曜日は不在
※料金設定やコースはHPをご確認ください

佐久間一彦(さくま・かずひこ)
1975年8月27日、神奈川県出身。学生時代はレスリング選手として活躍し、高校日本代表選出、全日本大学選手権準優勝などの実績を残す。青山学院大学卒業後、ベースボール・マガジン社に入社。2007年~2010年まで「週刊プロレス」の編集長を務める。2010年にライトハウスに入社。スポーツジャーナリストとして数多くのプロスポーツ選手、オリンピアン、パラリンピアンの取材を手がける。