新しい世界や挑戦に踏み出すことは、いつの時代もとても大きな勇気がいる。これをやりたい、このようになりたいとは思っても、実際に行動する人は少ないように思える。
9/19(月・祝)、横須賀市文化会館にて行なわれたSUMMER STYLE AWARD 横浜予選のStylish Guy部門に出場し、オーバーオールを獲得した高梨和真も、大きな決断をもって新たな世界へと踏み出した数少ない一人だ。
元々は大学の陸上部で短距離走に励んでいたが、トレーナーになるという夢を捨てきれず、半年ほど前にフィットネス業界へと足を踏み入れた。人生初のコンテストとなる横須賀予選に向けては、出身高校の大先輩と二人三脚で準備を進めてきたという。
「高校時代からお世話になっていた陸上部の6つ上の先輩が、たまたまSummer Style Awardのフィジークのプロ資格を持っている方で、その方に直接アドバイスをいただきながら減量とトレーニングをしてきました。それがうまくハマって自分の中で最高のパフォーマンスを披露できたと思います」
彼自身コンテストに向けて体を作ることが初めての経験。陸上部時代とは180度違うトレーニングに最初はとまどったという。
「瞬発力を鍛えることと筋肥大のトレーニングは全く違うので、最初はついていくのがやっとでした。でも、先輩からのアドバイスを忠実に守りながらトレーニングしていたら徐々に慣れていきましたし、体も大きくなっていきました」
師匠である先輩とともに、新たな世界で最高をスタートを切った高梨。今後の目標は師と同じ部門で活躍することだ。
「大学での予定と相談しながらまたステージに立ちたいです。将来的には先輩と同じフィジークの舞台で活躍することが大きな目標です」
取材・文・写真/中野皓太