1日で男女合計7カテゴリーの競技が行なわれるなど、トレーニーの個性が光る競技を開催し、フィットネスの発展に寄与しているSuper Body Contest(SBC)。中でも多くの選手でにぎわうのは、SBC元年から開催されてきた、王道とも言えるSBC部門だ。10/16(日)に京都・文化パルク城陽にて開催された2022年の第9戦となる京都大会では、コンテストルーキーの野口誉生が見事にChampion of the show(総合優勝)に輝いた。
「コンテスト自体が初めてだったので、鍛え方も、当日も、正直何もわからない状態でした。なので、とにかく自分がベストだと思うことを可能な限りやり切ることだけを考えて今日までやってきました。ジムに足を踏み入れて1年半くらいですけど、やり切った感じはあります」
実際にステージに立った野口は、初のステージとは思えないほど堂々とした姿でステージングを展開。「SNSで、(SBCの代表である)村松良一さんを見て、かっこいいなと思ったんです。あとは、昨年に朝倉海さんの『KAI Channel』でメンバーがSBCに出場しているのを見て、かっこいいな、ここで勝ちたいなと思って出場を決めました」と話し、そのかっこよさへの憧れが見事にステージ上で表現されたことにより勝ち取った栄冠であると言えよう。
とはいえ、優勝という名誉を手に入れたものの、まだまだ課題は多い。大会後には、その村松氏からのフィードバックに耳を傾けていた。
「バランスは良いけど、肩と胸周りはトップで戦うのはまだ薄いとフィードバックをいただきました。まだ初年度なので今年はちょっと厳しいですが、来年以降にさらに上を目指せるようにバルクアップを目指していきたいです」
ルーキーでもベテランでも、その取り組み方一つで多くの人に優勝のチャンスがあるのがSBCだ。この日に誕生したニュースターが来年、会場を沸かせてくれるはずだ。
取材・文・写真/木村雄大