自身2回目の出場となる伊東里菜はSUMMER STYLE AWARD 関東予選のビューティ―フィットネス部門のトールクラスに出場。「緊張しましたが今までやってきたこと信じて、個人的には誰よりも楽しんでステージングができた」という彼女は、目標であった1位のボードをついに掴みとった。
以前通っていたパーソナルジムから遠い場所に引っ越したことをきっかけに、今大会へはパーソナルトレーナーをはさまず、自己流で臨もうと決意したという。
「もともと何かを試行錯誤したり、探求したりすることが大好きなんです。パーソナルトレーナーさんにはとてもお世話になったのですが、これもチャンスかなと思い、トレーニングから減量まですべて自分でやってみようかなっていう好奇心からスタートしました。実際すごくいい経験になって、これまではなにか自分にマイナスなことが起きた時は、自分のせいじゃないて思ってしまうタイミングがあったのですが、今回は全て自己責任だし、やるしかないなということで、体はもちろん、メンタル面もすごく鍛えられたかなって思います」
試行錯誤し臨んだ今大会。個人的には前回大会より大きく成長できた部分が多々あったと振り返る。
「去年の埼玉予選では絞りは良かったんですけど、上半身の厚みがなく華奢に見え過ぎてしまっていたので、ビューティーフィットネス部門に求められる女性らしさを残すために胸のトレーニングを中心に取り組みました。また、ポージングにおいては前回大会は緊張しすぎてやらされている感がすごくでてしまっていたので、去年の大会のムービーを見て、トップ選手とどう違うのか分析をして、手や足の位置、ポージングの抑揚であったり、細かいステージングの部分にすごい気をつけました」
飽くなき探求心は現在の仕事にもつながっているという。
「今は美容カウンセラーとして働いていて、経費関係以外のことは、すべて店舗の立ち上げから、運営まで、試行錯誤しながら行なっています。もともと、なんとなくやっているだけというのが苦手で、自分が成長したいという思いはつねに強いです。なので、仕事やトレーニングに限らず新しいことをどんどんやっていきたいですね」
今回の優勝で見事ビューティ―フィットネスモデルのプロ契約を叶えた伊東。来年はさらなる挑戦で自分自身を成長させていきたいと語る。
「プロ契約をさせていただいたので、来年はビューティフィットネスモデルのプロ戦に出るのと、きらきらビキニが着たいのでビキニモデルにも挑戦したいです。次に新しく挑戦することがなくなると物足りなさがあるので、これからも大会出場を続けていければなと思います」
取材・文・写真/中野皓太