VITUP!編集長・佐久間が全国のパーソナルトレーナーさんを巡っていく「パーソナルトレーナー百人斬られ（仮）」。今回は立川豊トレーナーのトレーニング編です。胸のトレーニングを3種目と上腕三頭筋のトレーニングを1種目行ないました。
「百人斬られ（仮）」福岡編は2日連続ということもあり、前日が下半身のトレーニングだったので、今回は上半身。胸のトレーニングからお願いしました。
胸のトレーニングを始める前にまずはウォームアップから。「胸のトレーニングは肩も使うので、肩のインナーマッスルを温めていきましょう」と立川さん。
軽いダンベルを用いてのウォームアップをします。肩と肘を体の横で固定したまま、腕を左右に動かします。
続いては肘を肩の位置まで上げて、そこからダンベルを垂直方向に動かしていきます。2つのウォームアップで肩がじんわり温かくなってきたところで、胸のトレーニングに入っていきます。
最初はダンベルプルオーバーから。胸郭を意識して開くことが狙いとなります。背中をベンチシートにつけて頭はフリーの状態。手を三角形にしてダンベルを持ち、目線はダンベルを追ったまま、ダンベルを下ろしていくと同時に腰を落とします。
大胸筋下部のストレッチを意識し、ダンベルを戻す際は腰を上げていきます。顔の前からスタートして、顔の前まで戻します。
続いてはダンベルプレス。ダンベルプレスの利点は、胸にしっかりストレッチがかかること。肩甲骨を寄せながらダンベルは少し「ハの字」にして下ろしていきます。
上げる時は少し内側に入れるイメージ。上げた時に腕を伸ばしきってしまうと負荷が逃げてしまうので、肘は少し曲がった状態を保ちます。足を地面につくと、足の力を使ってしまうため、より胸にフォーカスできるように足はベンチ台に置いて行ないます。
胸のトレーニングの最後はディップス。手幅の広さや下ろし方によっては上腕三頭筋のトレーニングにもなるディップスですが、胸がターゲットなので、手幅をやや広くして、体を前傾させて行ないます。
「肩に負担がくるので下げすぎて肩に痛みが出る場合は、浅くてもOKです。ボディコンテストに出場しているトレーナーさんに聞いても、胸の発達にはディップスが欠かせないというほど効果的な種目です」（立川さん）
胸3種目が終わり、最後は上腕三頭筋のトレーニングを1種目お願いしました。ライイングエクステンションです。
バーは顔の前ではなく、頭の上まで持ってきて、肩と肘は固定したまま、下ろしていきます。上腕三頭筋に最大限ストレッチかかったところから、同じ軌道で戻します。戻すときに顔の前まで戻すと負荷が逃げてしまうので、必ずスタートポジションで止めることがポイントです。
以上で胸3種目、上腕三頭筋1種目のトレーニングが終了。今回ポイントとなったのは、負荷を逃がさないポジションを維持することです。
「きつくなってくると、どうしても楽なポジションを探してしまったり、動作を素早くやってしまったりということがあります。筋肉を育てるためにゆっくり負荷をかけて、動作中は負荷が逃げないように注意してやってみてください」（立川さん）
というわけで、今回はここまで。立川さん、ありがとうございました。
【トレーナーPROFILE】
立川豊（たつかわ・ゆたか）
1993年9月26日生まれ。福岡県出身。ガリガリの体を変えるべく、24歳からウエイトトレーニングを開始。およそ5年間のトレーニングで約30㎏のバルクアップに成功した。現在は「Body Making Gym eight」福間店のパーソナルトレーナーとして活動しながら、ボディコンテストにも挑戦している。
【店舗情報】
Body Making Gym eight
上人橋通り店〔住所〕福岡県福岡市中央区警固1丁目15番51号 305
平日 09:00～22:30（23:00閉館）
土・祝日 10:00～19:30（20:00）
※日曜休館日
福間店〔住所〕福岡県福津市中央2丁目23番5号
※24時間営業
〔スタッフ在住時間〕
平日 09:00～22:00
土・祝日 10:00～19:00
※第２・４月曜日、毎週日曜日は不在
※料金設定やコースはHPをご確認ください
1975年8月27日、神奈川県出身。学生時代はレスリング選手として活躍し、高校日本代表選出、全日本大学選手権準優勝などの実績を残す。青山学院大学卒業後、ベースボール・マガジン社に入社。2007年～2010年まで「週刊プロレス」の編集長を務める。2010年にライトハウスに入社。スポーツジャーナリストとして数多くのプロスポーツ選手、オリンピアン、パラリンピアンの取材を手がける。
