ミスコンファイナリストが見せた成長物語。「体を鍛えることで、挑戦する勇気が持てました」【My Training Life/金子沙耶可】




アスリートから一般のトレーニーまで、それぞれのトレーニングとの向き合い方を紹介する連載「My Training Life」。今回登場するのは、今年7月の「Super Body Contestラグーナテンボス大会」でTREND部門女子の総合優勝を獲得。さらに、11月8日に開催されるミス・インターナショナル日本大会ではファイナリストに選ばれている金子沙耶可さんだ。大舞台への挑戦を続ける、彼女のトレーニングライフに迫った。

ステージで見せるおしとやかな表情、ゆったりとしたポージング。唯一無二の魅力でステージを舞う金子さんの原動力は、飽くなき挑戦心なのかもしれない。

積極的に交流会への参加や海外留学をしたりと、学生時代からチャレンジ精神・向上心が高かった。「興味があればどこにでも行ってしまうタイプでした」と振り返るように、その行動力が成長を大きく支えているのだろう。そんな彼女が社会人になると、知人を通じてある誘いが舞い込んだ。

「ミスコンテストに挑戦してみませんか?」

それは美を競う国内コンテスト「ミス・ジャパン」へ出場の勧めだった。ぜひ挑戦してみたいと高揚したものの、審査項目に水着審査があったことから、当時スタイルに自信がなかった彼女は挑戦を断念。「スタイルや美しさに対する自信はどうやったらつくのだろう」と思案した末に、トレーニングやその他の取り組みへの着手を決めた。

「ミスコンへの思いや、『好きな服を着こなせる体になりたい』という気持ちも相まって、パーソナルトレーニングを始めました。また内面の美しさも必要だと思い、ペン習字や華道で自分を見つめ直す時間をつくりました。そういった取り組みを通じて、だんだん自信がついていきました」

自己研鑽を積んだ金子さんは「自分を魅せる」ことの経験を積むため、トレーニングから派生してボディコンテストへの挑戦を決意する。それが今年初出場となったSuper Body Contestだったのだ。

今年5月のSBC静岡大会で、COLLECTION部門CHARMクラス(女子18歳~39歳)3位と活躍を見せながら、「女性らしい雰囲気」を目指してステージングの形を模索。ポージングや髪型、衣装の色などを試行錯誤の末、理想とするステージを体現した7月のSBCラグーナテンボス大会で、TREND部門女子の総合優勝に輝いた。

 「回数を重ねるごとに自信がついてきたと思います。もともと下半身やお尻にコンプレックスがあったのですが、それもトレーニングで解消されて、堂々とステージに立つことができるようになりました」

ボディコンテストならではの魅力を感じると、今後も大会出場に意欲を表明。断念していたミスコンテストにも挑戦を考え始めた頃、金子さんの姿を見ていた友人から「ミス・インターナショナル」の紹介を受けた。ミス・インターナショナルとは世界各国の代表選手が美しさを競う国際的なミス・コンテスト。ミス・ワールド、ミス・ユニバースと合わせて“世界3大ビューティーペイシェント”と呼ばれる、歴史ある美の祭典だ。

「水着、着物、ドレス審査があり、異なる審査基準で世界に通ずる美を学べること。そしてスキルアップセミナーがあり弱みの改善と視野の広がりが期待できることが魅力的でした。SBCでのステージには納得していましたが、それもあって今以上のパフォーマンスが想像できなくなっていたんです。願ったり叶ったりの機会だと思いました」

もはや挑戦に迷いはなかった。水着審査にも果敢に挑戦すると、なんと結果は11月8日に開催される日本代表選出大会のファイナリストに見事選抜。現在は日本代表への選抜を目指し、大舞台に向けた最終調整に励んでいる。

「私にとってトレーニングは、自分らしさを引き出せるものです。もし鍛えていなかったら、きっとミス・インターナショナルへの挑戦も諦めていたと思います。体を鍛えることで自信がついて、挑戦したいことに挑む勇気が持てました」

大目標である舞台まであとわずか。トレーニングで積み上げた自信が、大舞台でも彼女を支えてくれるだろう。手に入れた勇気を胸に、金子さんの挑戦は続いていく。

取材・文/森本雄大
写真/木村雄大