早大の決戦を支えた殊勲者たち。大盛況の裏に運営の努力あり【ミスター早稲田2022】




11/6(日)早稲田大学にて、学園祭の名物企画である「ミスター早稲田」が開催された。ミスター早稲田とは、早大バーベルクラブ主催の”学内No1マッチョ”を決める大会。同サークルの部員にとって憧れの舞台であり、ビッグタイトルへの登竜門となっている。

昨年はコロナ禍の影響で観客数が4分の1に減少したが、今年はキャパ800人のホールが満員に埋まるほどの大盛況。ミスター早稲田(総合優勝)に輝いた佐藤仁宣さん(3年)の口からは「開催にあたり、設営でも本当に大変なことがあったと思います。バーベルクラブの全メンバー、会場に脚を運んでくださったみなさんに感謝したいです。ありがとうございました」と思いが語られた。

見事なボディでミスターの栄冠を手にした佐藤さん

選手たちの素晴らしいパフォーマンスはもちろん、縁の下の力持ち・運営陣の存在があってこそ大会を成功できたことは間違いないだろう。

とくに大会の運営を担当し、選手としても舞台に立った中郷李生さん(2年)は今回の殊勲者のひとり。「自分のコンディションよりも、お客さんが来てくれるかが心配でした。満員の観客席を見た時は本当にうれしかったです」と思いを吐露しながら、大会運営の裏側を語ってくれた。

開催までの道のりは平坦ではなかった。名物である選手紹介動画の作成では、動画班と呼ばれる1・2年生と出場選手がペアで構成を思案。観客に配布された投票用紙も約2,800部の紙を手作業で裁断し、ホチキスで止めるという工程をやってのけた。加えてSNSでの宣伝など、まさに「名前の残らない仕事」を引き受けてくれた部員・マネージャーのおかげで今回の成功があると中郷さんは話す。

自身も慣れないビジネスメールに苦戦しつつ協賛先や外部とやりとりするなど、肝を冷やしたなエピソードも多数。大会を成功に導くまでは紆余曲折があったようだ。

選手でありながら、運営としてもミスター早稲田を支えた中郷さん

しかしそういった取り組みの甲斐あって、ミスター早稲田は大成功。選手の口からもつねに運営陣への感謝が語られるような、温かさが溢れる大会となった。

普段は自分と向き合い、ひとりで自己研鑽を積んでいくトレーニング。しかしこういった舞台があることで部員たちの絆が深まり、生まれたサークル愛が後世に受け継がれていくのではないだろうか。観客の心に感動と笑いを届けたミスター早稲田。温かな心が紡ぐ大舞台は、今後も多くの人々を魅了していくだろう。

取材・文/森本雄大
写真/ちびめが、森本雄大