VITUP!編集長・佐久間が全国のパーソナルトレーナーさんを巡っていく「パーソナルトレーナー百人斬られ(仮)」。元アクション俳優で映画監督兼トレーナーの勇武トレーナーの後編となる今回は、彼が考案したアクションフィットネスにチャレンジします。
アクションの動きを使いながら、楽しく体を動かすというのが、勇武さんのアクションフィットネスの基本。まずは蹴りのアクションを用いたエクサイサイズからスタートします。
「アクションの蹴りは格闘技の蹴りと違って、アクションは大きく見せるために横から出てきます。脚を引き上げるときに腹筋に力を入れてください」と勇武さん。
バランスをしっかり保ちながらヒザを高く上げて回転を意識しながら勇武さんが構えるミットに当てていきます。ミットを蹴った脚を戻すときは同じ位置に戻すのが理想ですが、高く上げるのに精一杯で余裕がありません。
蹴り系種目の2つ目はスタンドで立てたグローブをかいくぐりながらのミットにヒザを当てていきます。
おじさんになると、脚を高く上げる機会がありません。リズミカルに動けず、上半身と下半身の連動がすごく難しい。「もっとひねって」「その感じ!」と、声をかけてくれる勇武さんに乗せられてドタバタしながらも繰り返します。
蹴り系種目に続いてはフィジカルトレーニング。まずはブロックを使ってのプッシュアップです。
3秒かけてゆっくり下ろし、下で3秒止めて戻すという方法。重量で負荷をかけるのではなく、ゆっくり動かすことで負荷をかけます。
プッシュアップに続いては腹筋。これも普通の腹筋ではなく、体を起こして左右にワンツーパンチでひねります。体を完全に起こしきると負荷が逃げてしまうので、負荷がかかった位置をキープしながら左右にひねる。ミットの位置を動かしながらひねりを調整してくれるのですが、これがとにかくきつい!
胸をなるべく張った状態で体をひねるのがポイント。前の種目のプッシュアップでも体幹に負荷がかかっていたこともあって、腹筋がかなり悲鳴を上げていました。
トレーニングの締めはミット打ち。これも格闘技のパンチではなく、アクション式のパンチで行ないます。アクションは魅せることが前提となるため、足幅はかなり広めで構えて、胸を張って大きくパンチを出します。
お腹が回ってから手が出てくるイメージでパンチを打ちます。フットワークは使わず、その場で姿勢を維持したまま体の回転で打つのですが、そもそも姿勢を維持するのがきつく、心肺機能に加えて、体幹まわりもきついミット打ちです。
腕を伸ばすのではなく、体の回転でミットを打ちます。しっかり体を回さないとミットにパンチが届きません。連続で体を回し続けるのはとにかくきつく、汗がドバドバと出てきました。
これにて本日のトレーニングは終了。普段はやらない動きばかりで難しさはあったものの、やることすべてが新鮮で楽しいトレーニングでした。
「練習をしていくと誰でもスムーズにできるようになっていきます。身体コントロールは年齢に関係なく変わります。トレーニングは体の変化だけでなく、こういう動きができるようになるという部分も楽しみながら体を動かしていただければと思います」と勇武さん。
トレーニングを続けて、アクション俳優のような蹴りやワンツーが出せるようになったらカッコイイですよね。
というわけで、今回はここまで。勇武さん、ありがとうございました。
【トレーナーPROFILE】
勇武(いさむ)
完全プライベートジムACTION STYLE代表。元アクション俳優、映画監督、サムライ。日本体育大学体育学科卒業。教員免許を取得するもその道へは進まず、アクション俳優の道へ。テレビ・ドラマ・映画・舞台などのアクションシーンの現場を12年経験。前十字靭帯断裂という大ケガを機にプレイヤーを退き、指導免許×アクションの2つを掛け合わせたアクションフィットネスを考案し、2018年にACTION STYLEを設立した。
【店舗情報】
完全プライベートジムACTION STYLE
西新宿スタジオ(都営大江戸線「西新宿5丁目」駅徒歩30秒)
練馬スタジオ(都営大江戸線・西武池袋線「練馬」駅徒歩10分)
〔料金〕
★体験レッスン=3,000円/1回(60分の体験レッスン&カウンセリング)
★ビジター利用(1回ごと)=12,000円/1回(90分のパーソナルレッスン)
★オンラインレッスン=5,000円(60分のビデオ通話レッスン)
★回数券(4回)=46,800円(4回)※1,200円お得。8回、12回、16回もあり
★オンライン回数券(4回)=18,000円(4回)
※その他、キッズクラスなど詳細はHPをご確認ください
1975年8月27日、神奈川県出身。学生時代はレスリング選手として活躍し、高校日本代表選出、全日本大学選手権準優勝などの実績を残す。青山学院大学卒業後、ベースボール・マガジン社に入社。2007年~2010年まで「週刊プロレス」の編集長を務める。2010年にライトハウスに入社。スポーツジャーナリストとして数多くのプロスポーツ選手、オリンピアン、パラリンピアンの取材を手がける。