12/3(土)、東京・品川インターシティホールにて『ゴールドジムジャパンカップ2022』が開催された。コンテストの登竜門イベントであるこのマッスルゲートの集大成となる全国大会であり、各地で展開されてきた地方大会の上位入賞者たちが参戦。約540名がエントリーし、3部に分けて熱戦が展開された。
今大会はマッスルゲートの上位入賞者に加え、日本ボディビル・フィットネス連盟(JBBF)の大会の上位入賞者などにも出場資格が与えられており、各競技のトップ選手もエントリー。特にボディビルには、第一線で活躍した実績を持つ松尾隆太郎や山本昌弘、大谷宗貴らベテラン勢、日本クラス別選手権55kg以下級6連覇中の赤澤範昭、バズーカ岡田こと岡田隆とその教え子であり昨年の高校生チャンピオン・坂本陽斗らが参戦し、大会をおおいに盛り上げた。
この日はボディビルはもちろん、女子のドリームモデル、ウーマンズレギンス、ウーマンズレギンスフィットネス、ボディフィットネス、ウーマンズフィジーク、男子のメンズタンクトップ、メンズフィジーク、クラシックフィジーク、そして男女混合のミックスドペアと全11競技が行ななわれ、各カテゴリーの王者が決定したほか、特別賞も授与された。
まず、この日のライブ配信を担ったJ SPORTSから送られる「J SPORTSオンデマンド賞」はウーマンズレギンス部門出場の小川明子が受賞。今年は、2月のマッスルゲート関東新人戦、関西新人戦に始まり、スポルテック大会、東京ベイ大会、東京大会など積極的にステージに立ってきた。
大会主催のTHINKフィットネスから贈られる「FROM THINK賞」はボディビル70kg以下級優勝の五味原領が受賞。昨年の同カテゴリー覇者であり大会MVPの中村真利男とのクラシカルボディの頂点争いは、非常に印象的であった。
そして、本来は1名に与えられる予定であった大会MVPは、男女1名ずつに。男子は、ボディビル75kg超級覇者の阿部ロイが戴冠。元アメフト選手であり、今年大会デビュー。静岡大会で突如現れて観衆の度肝を抜いた屈強ボディで、昨年のJBBF高校生チャンピオン・坂本陽斗を制して頂点に立った。
女子では、ビキニ35歳以上160cm超級で優勝した杉本アレクサンドラが受賞。ロシアにルーツを持つ彼女は、今年の東京ボディビル選手権のビキニフィットネス35歳超級も制した実力者。高身長をベースにした存在感あるボディに、独特さもある優雅な雰囲気をまとったポージングで女王の座を勝ち取った。
2023年もマッスルゲート及びゴールドジムジャパンカップは全国各地での開催が決まっており、全19大会を現時点では予定。2/18(土)にカルッツかわさきでの神奈川大会(IFBBプロリーグ・マッスルコンテスト同時開催)となっている。
文・写真/木村雄大