優勝の秘訣は決勝までの10日間にアリ【SUMMER STYLE AWARD 決勝大会】




「ずっと目標だったオーバーオールが取れて、いままで頑張ってきたことが報われて感極まって少し泣いてしまいました」。そう振り返るのは12/3(土)に行なわれたSUMMER STYLE AWARD決勝大会において、スタイリッシュガイのオーバーオール優勝とサーフモデルのクラス優勝を勝ち取った福田孝輔だ。

今年からサマスタデビューをはたした福田は、初舞台である今年5月の福岡大会でスタイリッシュガイ・ショートクラス、サーフモデルの両部門でいきなり優勝を勝ち取った。

「ポージングの先生である安永優さんに、大会の事や、ポージング、減量、周りの環境作りについてあらゆることを教わったからこそ初出場で優勝を掴むことができました。福岡大会以降も出場できる大会は積極的に出て、決勝大会に向け勢いをつけたかったのですが、10月の筋肉祭でのフィットネスモデル、11月のルーキーチャレンジカップのスタイリッシュガイで3位になってしまったので、改めて決勝に向け切り替えて準備してきました」

11月のルーキーチャレンジカップから決勝大会まで、わずか10日間しかない短い期間で福田は、これまでのポージングの見直しと、体の切れを増すためにさらに追い込んだ減量に着手したという。

「トレーニングで体もふらふらでしたが、体を絞り切るために登山訓練に取り組みました。30キロのリュックと、両足にも5キロずつの重りをつけて、福岡の竈門神社に向かってひたすら山道歩きましたね……。(笑)」

高校時代に佐賀の強豪・有田工業野球部に所属し、つらい練習を乗り越え甲子園出場をはたした福田でさえも、根を上げそうになった登山訓練であったが、5月の福岡大会で敗れた相手である能島尚之とともに登山訓練に挑んだことで、決勝大会では見事な肉体を披露し最高の結果を掴みとった。

「安永さんと同じステージに立てるように今後はもう一バルク大きくしたいです」と意気込む福田。恩師である安永優との熱い共戦が来年のどこかで実現するのかもしれない。

取材・文・写真/中野皓太