12/3に行なわれた各地方予選の入賞者のみが出場できるSUMMER STYLE AWARD決勝大会において、ビキニモデル・トールクラスに出場した古田智香が、昨年クラス2位だった悔しさを晴らす、ビキニモデル・オーバーオール優勝を勝ち取った。
「試行錯誤の1年でした」と振り返るように、昨年2位に終わった決勝大会から1年間、「どうすれば優勝できるのか」を常に考え続ける日々を送っていたという。
「昨年の結果がとても悔しくて、1年後の決勝大会でどう見ても欠点がないと思われるくらい完璧に仕上げようと思いました。フロントポーズ、サイドポーズ、バックポーズでメリハリを出すために、骨盤の使い方、そして、肩甲骨の動きまで、改善できるところはとことん突き詰めてきました。ここまで失敗をたくさんしてきましたが、目標であった決勝大会でベストな状態に持ってこられたのは良かったと思います」
同日行われたサマスタのプロ選手による最高峰の闘い「JAPAN PRO GRAND PRIX」でも、ビューティフィットネスモデル・トールクラスに出場しクラス2位を受賞。惜しくも優勝は逃したものの、両部門でトップレベルの成績を残せる実力を証明した。
「昨年も同じクラスに出場して、その時は3位だったのですが、金子賢さんからビキニとビューティーで両方トップレベルでいられるのはすごいと褒めていただいたのがきっかけで、二刀流で頑張ろうとこの日までやってきました。2位という結果はとても嬉しかったのですが、実力のある選手が並ぶなかで、二刀流で両部門優勝を実現するのは難しいというのは痛感しました」
サマスタのプロ講師として多くの受講生にポージングの指導や体づくりのアドバイスを行なっている彼女。ここまで二刀流にこだわりつづけ、両部門の難しさと楽しさを実感してきたからこそ、「ビキニモデルとビューティフィットネスモデルのどちらに出場するべきか?」などの受講生からの悩みを解決するほか、「智香さんを見て、ビューティーに出ていたけど新しくビキニにも挑戦しようと思いました」など受講生たちをモチベーションを保つ役割をはたせているという。
「周りから両立出来てすごいねと言っていただけることが増えてきたのですが、自分自身は才能というか器用さは全くなくて、『なんでうまくいかないんだろう』って分解して考えることを繰りかえして今があると思っています。だからこそ、自分の経験を踏まえて生徒さんの悩みを解決できるようしたいです!」
来年も引き続き二刀流出場にこだわるという古田が、来年の決勝大会・JAPAN PRO GRAND PRIX大会でどのようなパフォーマンスをみせてくれるのかに注目だ。
取材・文・写真/中野皓太