12月10日(土)、ホテルスプリングス幕張にて、第6回自衛隊プレミアムボディ2022が開催された。本大会は自衛隊員および防衛大学生のみがエントリー可能なことが特徴であり、日頃の訓練で培った質実剛健な肉体を競い合う大会として注目を集めている。
本大会の最激戦区となった総合クラスで優勝をはたしたのが、日頃は海上自衛隊の広報官として活躍する立見北斗だ。朝4時半頃にはジムに足を運び、勤務前にトレーニングに励んでいるという立見隊員。ストイックな日常を送る彼の原動力は、広報官としての使命感が大きいのかもしれない。
「自衛官ではない一般の方に対しても募集活動を行なうことがあるので、自衛官としての第一印象がとても大切だと感じています。見た人に『自衛官ってかっこいいな』と思ってもらえる体になりたいという思いが、トレーニングのモチベーションになっていますね。もちろん体を鍛えることは大好きなので、ここまで続けることができていると思います」
2019年に自衛隊プレミアムボディに初出場するも、突きつけられた順位は入賞圏外という悔しい結果だった。奮起した立見は本格的なボディメイクに着手し、2021年には自衛隊プレミアムボディ以外の大会にも出場するなど挑戦を重ねた。その積み重ねが、今大会の舞台で花開く。
所属部隊ごとの闘いとなった総合クラス・海上自衛隊にエントリーした立見は、爽やかな笑顔とキレキレの肉体で会場を魅了。同クラスだけでなく、陸・海・空の優勝者で争うグランプリファイナルを制し、仕上がったボディで特大の勲章を手にしてみせた。
グランプリファイナルを振り返り「所属を背負っているので、負けられない思いがありました。やはり海上自衛隊の代表としてファイナルに出させてもらっているので、他の自衛官のみなさんに失礼がないよう、一生懸命ステージに立たないといけないという気持ちでした」とコメント。
「広報官の活動と並行してトレーニングにも励んで、来年もグランドチャンピオンを目指してがんばっていきたいと思います」と次なる目標を見据えて力を込めた。
広報官として誇れる自分でありたい。使命感とトレーニング愛を胸に、立見隊員は今後も己の肉体を磨き続ける。
取材・文・写真/森本雄大