VITUP!編集長・佐久間が全国のパーソナルトレーナーさんを巡っていく「パーソナルトレーナー百人斬られ(仮)」。今回は坂本充史トレーナーのトレーニング編です。フィジーク選手にとって、とても大事な肩のトレーニングメニュー、そして腹筋8割れを目指す私のための腹筋メニューを用意してもらいました。
坂本さんは筋肥大、ダイエットのスペシャリスト。経験のある人を対象にしたパーソナルトレーニングの場合は(初心者の方の場合は無理のないメニューから)、限られた時間でオールアウトにもっていくために、効率よくメニューを組むと言います。
今回のターゲットである肩の最初の種目はバックプレスから。
「プレス系が一番肩のボリュームが出ます。最初に高重量を扱えるプレス系をおこなってから他のメニューに入っていきましょう」(坂本さん)
1セット目は8~10回できる重量に設定。バーベルは握り込まずにサムレスで持ち、肩に乗せて上に押すようなイメージで動作します。目安は3~4セットで、最終セットはドロップセットで重量を落としながらギリギリまで追い込んでいきます。
バックプレスに続いてはリアレイズです。「フィジークは肩の張り出しが大事なので、リアレイズやサイドレイズは、幅をつくっていくために大事な種目です」(坂本さん)
まずは拳を縦にした状態でダンベルを握ってのリアレイズ、続いて拳を横に向けた状態でのリアレイズと、コンパウンドセットで行ないます。最初はリア全体に効かせ、続いて手の向きを変えてより後ろ側に刺激を与えます。
上がらなくなったら補助に入ってもらって、フォーストレップで2~3回追い込みます。
補助があるからこそ、ここまで追い込めるのがパーソナルの魅力の一つでしょう。肩の種目最後はサイドレイズ。こちらもノーマルのサイドレイズと、気をつけの姿勢から真横に上げるタイプのサイドレイズを連続して行ないます。
肩のトレーニングはここまで。腕が上がらない状態まで追い込みました。
続いては腹筋メニューへ入っていきます。今年の目標を腹筋8割れにしている私として、教わっておきたいところです。
「一番鍛えたい場所はフレッシュな状態でスタートしたいので、下腹に効かす足上げ腹筋(レッグレイズ)からスタートします。限界までいってください」(坂本さん)というわけで、レッグレイズからスタート。フォームの安定のため足にボールをはさみます。
続いて休むことなくアブクランチへ。こちらも限界まで行ないます。
腹筋下部。腹筋上部を攻めて、3つ目は腹斜筋です。自転車をこぐように足を動かして。対角線のヒジとヒザをつけます。前の2種目ですでに腹筋のダメージが大きく、かなりきつい状態でした。
締めはメディシンボールで腹筋へのパンチ。これは希望者へのメニューということで、VITUP!としては絵的に必要と思い、お願いしました。
腹筋下部から始まり、上部、サイド、さらにはボディパンチと、違う刺激の入る4種目を休みなしで続けることで、効果を実感することができました。
というわけで、今回はここまで。坂本さん、ありがとうございました。
【トレーナーPROFILE】
坂本充史(さかもと・たかし)
大学卒業後に消防士となる。学生時代からトレーニングをはじめ、トレーニング歴は22年。ボディコンテスト競技歴は9年。2018年、JBBFキングオブフィジーク優勝、JBBFオールジャパン3位。2019年、JBBFオールジャパン3位などの実績を残す。2022年より大阪に自身のジム「ベストパーソナルトレーニングジム」をオープンした。スポーツブランドBODYMAKERのフィットネスモデルも務める。
【パーソナル情報】
ベストパーソナルトレーニングジム
〔住所〕大阪府大阪市浪速区元町1-7-16 フォレスタU2-2F
★入会金=11,000円
〔料金〕
★1ヵ月コース(4回チケット)=30分15,900円、60分29,800円
★1ヵ月コース(8回チケット)=30分31,800円、60分59,600円
※その他のコースやキャンペーンについてはHP参照
1975年8月27日、神奈川県出身。学生時代はレスリング選手として活躍し、高校日本代表選出、全日本大学選手権準優勝などの実績を残す。青山学院大学卒業後、ベースボール・マガジン社に入社。2007年~2010年まで「週刊プロレス」の編集長を務める。2010年にライトハウスに入社。スポーツジャーナリストとして数多くのプロスポーツ選手、オリンピアン、パラリンピアンの取材を手がける。