「ご飯をお代わりするだけで幸せ」東京決戦Vの米山裕貴、ボディビルで膨らむ幸福感




東京・赤羽会館で開催された、『第37回東京クラス別ボディビル選手権大会』(6月24日開催)。米山裕貴はミスター65kg級でバルクのある上下半身を披露し、見事優勝に輝いた。

【フォト】大きくて締まった上下半身。米山裕貴が見せた濃密ボディ

「まさか自分が優勝できるなんて信じられないです。『ヨネちゃん』とジムで声をかけてくれる友達や、応援してくださる方々の思いに応えたい。その一心で大会に出場しました」

関東圏の大会で実績を持つも、東京クラス別の頂点をつかんだことはなかった米山。筋トレ歴も19年に差し掛かった2023年のチャレンジで、見事激戦区を制したというわけだ。

そんな彼にとって、大会はあくまでトレーニングライフの一部。大好きな筋トレを続ける中で、大会出場がモチベーションとなる循環を生んでいる。

「トレーニングは一生涯を通してやり続けるものだと思っています。大会はその中のマイルストーンのようなものですね。あとは大会に出ると日常の幸福感が増すんですよ」

満面の笑みを見せる米山。左はミスター65kg級2位の渡邉怜央

鍛えた体を競技仕様にするためには、個人差はあれど減量が必要不可欠だ。米山は大きくて絞られた体をつくるため、大会前はストイックな食事制限もいとわない。もちろんそこには我慢が必要だが、それゆえに感じる幸せもあるのだという。

「減量をがんばって大会を終えると『日常の幸せ』に気づくようになるんです。やっぱりストイックにやっていますから、大会後にご飯を食べるとすごく美味しくて、『これが当たり前じゃないんだな』と思います。それこそご飯をお代わりするだけで幸せなんですよ。ボディビルを通じて幸福感が上がっていると思います」

挑戦による達成感はもちろん、些細な幸せに気づけることが競技の魅力。今後の大会出場は未定という米山は、小休止しつつトレーニングを楽しみたいと笑顔で語った。

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