女子がハマる「美ボディ大会」。女王がその魅力を語る【ダンシーあずさ(前編)】




ビキニには女性としての魅力がつまっている

KURUMI とくにダンシーさんが活躍されている「ビキニフィットネス(ビキニ衣装着用の競技カテゴリー)」では、高い美意識を持つことが大切になるのではないでしょうか。

ダンシー そうですね。ビキニフィットネスは筋肉を鍛えることはもちろん、トータルとして女性らしい美しさが評価されますから。ヘアスタイル、メイク、コスチュームなど、トータルパッケージで見られる点において、女性の魅力を磨く要素が詰まっていると思います。あとはトレーニングで筋肉をつける過程で、自分のコンプレックスとも向き合いながらそれをクリアして、理想の自分にどんどん近づいていけると思います。その挑戦の過程には終わりがないですし、100%正解というものもありません。一生挑戦を続けていける競技というのも魅力だと思います。

KURUMI コンテスト挑戦を通して、女性としての総合的な魅力を磨けるということですね。競技で評価される体をつくるための減量については、慣れない方は注意が必要ですけど、自分に合ったやり方を見つけることですよね。

ダンシー そうですね。自分に合ったペースで無理なくやることが大切だと思います。中にはストイックな減量で体重が増減して、不健康な状態になってしまう方もいます。ただ、それも競技年数を重ねていけば、自分の中である程度の道筋を立てられると思います。

KURUMI 体づくりのコツなどを身につけつつ、年々成長していける競技とも言えますね。

ダンシー そうですね。男性ボディビルダーのみなさんもそうですけど、積み重ねがあって毎年進化していくと思います。私が今33歳なんですけど、同年代の友達で1年ごとに進化している人っているのかなって思ったときに、もちろん仕事のスキルアップとかはあるかもしれないですけど、外見的に理想の自分を追求してつねにレベルアップしてる人はなかなかいないと感じるんです。私は、理想の自分をつねに更新することですごく人生が豊かになりました。何より、この年齢でここまで情熱を注げることがあるということが一番素晴らしいと思っています。

KURUMI その感覚が内面から出る自信につながるのかもしれないですね。私はよく「いつまでやるの?」と言われてコンテスト挑戦に自信がなくなることがあるのですが、ダンシーさんはどうですか?

ダンシー それは無視ですね。人は人なので(笑)。たしかに「いつまでやってるの?」みたいなテンションで聞かれることもあると思いますけど、自分の人生ですから。辞めることはすごく簡単なので、自分が燃え尽きるまでやった方が絶対にいいと思います。何か新しいことにチャレンジしたり、継続するというのは本当に難しいことです。私も筋トレ以外で挫折したことがたくさんあるので、継続できているだけでも本当に素晴らしいと思います。

KURUMI ちなみに、なぜ筋トレは続けることができたのでしょうか?

ダンシー ビキニフィットネスに出会えたことが大きかったですね。ボディメイクのために筋トレをしているだけだったら、多分続いていなかったと思います。ビキニはごまかしがきかない競技なので、自分がやった分だけ100%自分の体に表われますし、ポージングも練習次第です。いろいろなことが自分の努力に比例して、ステージでは他人に評価してもらえることが大きなモチベーションになっています。明確に順位がつくので具体的な目標も立てやすく、筋トレを続ける力になっていると思います。

◆ビキニ女王がぶつかった壁