陸自No.1ボディが目指すは総合王者のみ。「仕事、家族、筋トレ、全てを両立させて絶対に勝ちます」




自衛隊員・防衛大学生の肉体美No.1を決める「自衛隊プレミアムボディ」が、8/26(土)に千葉・ホテルスプリングス幕張にて開催される。2017年に産声を上げ、7回目の開催となる本大会。日頃の訓練でたくましいボディを育んできた者から、退官してもなお体づくりを続ける者まで目白押し。ここではそんな一大イベントに出場を決めている隊員たちのインタビューをお届けする。今回は、陸上自衛隊に所属する若手で、昨年の陸自部門王者の高濱龍之介さん。

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子どもが生まれても筋トレへの思いは変わらない

――自衛隊員になったきっかけを教えてください。

自分は熊本県出身なのですが、2016年の地震の際に災害派遣で来てくださっていた自衛隊の方々の姿を見て、純粋にかっこいいなと思ったのがきっかけです。当時は中学3年生でしたが、「人から感謝されるような仕事に就きたい」と思い、陸上自衛隊高等工科学校への進学を決めました。現在は北海道旭川市の部隊に所属し、陸上自衛隊の後方支援として物資や食料、燃料の補給を行なったり、災害派遣として現地に出向いたりしています。

――高等工科学校は入学してみていかがでしたか。

環境がガラっと変わり、まさに別世界でした。寮生活になり、なかなか家族とも会えない中で生活するのは本当に大変でした。これは今につながっていますが、当時は訓練として起床30分後に3km走ったりするんです。それがほぼ毎日なのでかなりきつかったですが、そこで自分を追い込むということを知り、メンタルも鍛えられたのかなと思います.。

――昨年の「自衛隊プレミアムボディ」では見事な肉体を披露して陸上自衛隊部門で優勝されました。見せる筋肉はもちろん、使う筋肉も職務に役立っているのではないですか。

そうですね。災害派遣においては、燃料が入ったドラム缶を運搬することがあるのですが、重さが200kgほどあるんですよ。周りの隊員は最初、それを持ち上げるのに苦労していましたが、自分は一発目から持ち上げることができたんです。やはりトレーニングは純粋に生物として強くなりますし、いざというときにパワーがあったほうが何かを守ることができます。筋肉は絶対にあったほうがいいと思っています。

――コンテストでは、2021年はオンライン開催でしたが総合グランプリ。昨年は陸自部門では優勝したものの総合優勝は逃したので、王者奪還が目標になりますね。

もちろんです。(総合優勝を獲得した海上自衛隊の)立見北斗隊員に勝つことしか今は頭にありません。去年より確実に体は成長しています。メンタルを整えて、しっかりと気持ちをつくって絶対に勝ちます。

――ちなみに昨年の大会後、お子さんが誕生したんですよね。

はい、1月に生まれて、今は子育てをしながら隙間時間に筋トレをしている感じです。時間の使い方はやっぱり難しくて、赤ちゃんはいつ泣き出すかわからないし、でもずっと奥さんに任せるわけにもいかない。でも筋トレに対する気持ちは変わらないので、仕事、筋トレ、家族……すべてを両立してやり遂げたいと思います。

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