3kg絞ったマーメイド。姫はより美しく、よりしなやかな姿で海辺に現れる




人魚姫のような美しさをコンテストのステージで――。そんな思いを基に今年からSuper Body Contest(SBC)でスタートした「SBC MERMAID部門」。他の団体にもロングドレスを着用してのボディコンテストは存在するが、マーメイドドレスを着用し、「岩によりかかる人魚のポーズ」「水をかくアームスの動き」などが審査規定に含まれるこのカテゴリーは他とは一線を画しており、SBCならではのカテゴリーと言えるだろう。

【フォト】より美しくマーメイドドレスで美を表現した木場田

初戦となった兵庫大会に続き、7/29(土)に愛知の海辺・ラグーナテンボスで行なわれた予選大会で当部門のChamipon of the show(総合優勝)に輝いたのは木場田佳織だ。2つの大会の間は約1か月、短期間で印象を変えることは容易ではないが、それでも彼女は見違えるような姿をこのステージで見せた。

「短期間でしたが、イメージは変えたいなと思って臨みました。ドレスの色も変えましたし、アクセサリーも変えて。フリーポーズは大きくは変えなかったですが、規定ポーズは細かいところも見直して。あとは体重も3kg減量しました」

SBCはコンテストであり、順位がつくものである。もし単純に勝利だけを求めるのであれば、必ずしも大きな変化は必要ではないかもしれない。ただ、SBCはコンテストであると同時に、エンタメ性も追求する場所でもある。その思いが、彼女の中にも宿っていたからこその変化であった。

「やっぱりステージに立つ以上は、自分が楽しみ、見ている人に楽しんでもらうことが一番だと思っています。なので、心も新たにという気持ちでそうした変化を入れてみました」

この日の会場はサーカスなどのショーも行なわれる舞台ということもあり、普段ボディコンテストが開催されるステージとは異なる独特の形状をしていた。ステージの奥行きも通常よりは深く、移動の際にやや早足になってしまう選手もいた中、木場田はゆったりと余裕ある動きを見せていたのは印象的だ。「舞台がすごく素敵だったので、この雰囲気に合うようなウォーキングも意識していました」と振り返っており、多くの場数を踏んできた経験が生きたステージだったと言えるかもしれない。

MERMAID部門で連覇を達成した彼女の次のステージは、8/12(土)の東京大会。今度はタイトドレスを着用する「SBC TIGHT部門」のステージに立つ。昨年の決勝大会「SBC FINAL」はこのカテゴリーで総合優勝を達成しており、“桃尻”を自称する彼女の本領がさらに発揮されるはずだ。

「今日のラグーナ大会では、スタッフの方々がいろいろな準備をしてくださってこそのステージだったので、感謝の気持ちを込めて自分ができる表現がしたいなと思っていました。東京大会ではタイトドレスで、今日のマーメイドドレスとはまた違った雰囲気を出したいと思います!」

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