アパレル店員が気づいちゃった「筋トレしてれば服なんていらない」




星条旗柄のウェアにセットされた金髪――。思わず「おしゃれですね」と声をかけてしまったマッチョな男性・中井俊。聞けばやはり、職業はアパレル店員とのことだ。

【フォト】オシャレ男子が見せたムキムキボディ。中井のステージショット

「SUMMER STYLE AWARD東京予選」(7/29~30開催)のステージにおいて、中井は明らかに目立っていた。その肉体とファッションセンスが融合し、魅力的なステージを演出したのだ。

結果はSTYLISH GUY部門Middleクラスで2位と堂々たるもの。しかし、大会後の彼からは「悔しいですね」という言葉が真っ先に飛び出した。

「今年は大会挑戦2年目なんです。去年の東京予選では4位で、今年こそ優勝を目指していたので悔しいなという気持ちですね。激戦区の東京で勝ちたかったです」

マッチョなアパレル店員は熱い心の持ち主だった。そんな彼に筋トレのルーツを聞くと、その原点はファッションに起因していた。

「もともとはガリガリだったんですけど、Tシャツをカッコよく着たいと思って鍛え始めました。自分はぱっと見で細身なので、ボディメイクをやっているという話をして、脱ぐとびっくりされることがよくあります。その時はうれしいですね(笑)」

外見はもちろんのこと、鍛え始めると内面にも変化が現われた。大会という目標があることや、挑戦を通じて人とのつながりが増えたことで、日々の充実感が増すようになったのだ。

「筋トレをやっている方って、コツコツ努力できる真面目な人が多いと思います。そういった方々とのつながりができたのはうれしかったですね。大会のステージも気持ちがいいです」

彼の人生にとって、心身ともにトレーニングはプラスになっていたようだ。Tシャツはかっこよく着られるようになりましたか? と問うと「最近はオーバーサイズの服が流行ったりして、思ったほど効果を実感できていないんですけどね。もはや筋肉があれば服なんていらないと思いました(笑)」と笑顔で答えてくれた。

ファッションを超越した“筋肉のカッコよさ”に気づいてしまった中井。筋トレに魅了されたアパレル店員は、トレーニング愛を胸に次なる目標へと突き進む。

「目標は東京大会でのリベンジですね。サイズアップして階級を上げて、次こそ優勝できるようにがんばっていきたいです」

【フォトは次のページへ】ファッションよりも筋肉。境地にたどり着いた中井のステージ