観客席からコンテストを見る楽しみの一つに、その日にもっとも輝かしいボディやパフォーマンスを披露したのは誰か?を探る点にあるのは言うまでもない。一方で、ある選手の過去のステージからの変化を見るのも、大会を見続けることの楽しみの一つでもある。昨年12月の決勝大会「SBC FINAL」以来、約9か月ぶりにビキニ姿でSBCのステージに立った髙田礼子は、着実な進化を見せた一人だ。
【フォト】大きくなった背中を堂々と披露、髙田の美しいバックポーズ
「背中と肩が大きくなったねと、皆さんから言われます。背中のトレーニングが好きなのもありますが、ポージングの練習により、しっかりと背中を開くことができるようになったのもその理由の一つかもしれません」
そう自身の進化を分析する髙田。8/12(土)に開催された東京大会でビキニの王道・SBC部門と、今年からスタートした新カテゴリー・MERMAID部門に出場した彼女は、長身をフルに活かした圧倒的存在感を見せつけ、2カテゴリーでChampion of the show(総合優勝)を獲得。SBCの他にもJ-CLASSICやAPFなど他団体のコンテストへの挑戦で積んできた経験値を存分に発揮し、「女王ここにあり」というステージングを披露した。
「SBC部門では昨年の東京大会に続いて連覇できたのが嬉しいですし、MERMAIDも初挑戦で優勝をいただくことができました。サイドポーズが難しくて、きれいにピタっとみせるのがなかなか難しかったですが、練習の成果は見せれたのかなと思います」
これまで黒髪ロングが印象的な彼女だったが、この日はロングドレスのMERMAID部門へエントリーしていることもあり、アップのスタイルでステージへ。「自分で言うのもあれですが、新鮮で似合うと思っています」と笑うように、新たな印象を観客に植え付けた一日もなった。
次のステージは、この日と同じく2カテゴリーにエントリー予定だというSBC FINAL(12月に埼玉で開催予定)の舞台。すでに50代後半を迎えたが、年齢を感じさせないその美しさは、まさに“フィットネスの美魔女”という言葉が似合う。東京という大きな舞台で栄誉を手に入れたが、目指すところに向けた変化と進化に余念はない。
「これまでフィードバックでいただいている、ハムとお尻はまだまだ弱いと思います。あと数か月、コツコツと積み重ねてFINALを目指したいと思います」