澤木一貴トレーナーに聞く、オフィスでもできるエクササイズ解説。今回は、肩まわりのコンディショニングに効果を発揮する「本アーノルドプレス」を紹介します。
アーノルドプレスは本来、ダンベルを持った腕を捻りながら上方に上げていく種目です。今回はオフィス版として本を使って行なうので「本アーノルドプレス」と命名しました。
このメニューでは前腕・頭骨・尺骨を回外させる動きを取り入れることで、安全に三角筋を鍛えることができます。四十肩・五十肩の予防や、なで肩の改善といった効果が期待できるでしょう。
腕を捻りながら上げるという動作が重要で、この動きを通して肩の動作を整えることができます。主要目的は筋肥大ではなく機能改善ですので、三角筋は結果として多少つくくらいのイメージで取り組んでみてください。
【エクササイズのポイント】
①手首を後ろ側に背屈させた状態で本を持ちます。
②肩を起点にして、腕を捻りながら上下させます。その際、本を落とさないように注意しましょう。片手15回×2セットが目安です。反対側も同様に行なっていきましょう。
【NGフォーム】
体が傾いてしまったり、腕が外側に開かないように注意しましょう。なるべく真っすぐ、上方向に本を持って行くようにしましょう。
このエクササイズを通して、肩まわり、ヒジ、手首の筋肉を整えることができます。本は軽いですが、回数をやるとそれなりに効いてきます。ぜひトライしてみてください。
澤木一貴(さわき・かずたか)
1971年5月3日、静岡県出身。日本大学在学中にエグザス二子玉川でマシンインストラクターを務める。大学卒業後、パーソナルトレーナーと並行して、フジ虎ノ門整形外科病院スポーツトレーナー科(主任)、ヒューマンアカデミー東京校スポーツカレッジ(常勤講師)などを歴任。2010年にSAWAKI GYMを創設した。現在は早稲田本店、高田馬場店、沖縄北谷店を運営。トレーニングに関する数多くの著書も持つ、パーソナルトレーナー界の第一人者の一人。