【電車でエクササイズ③】「よりかからない」は最強の筋トレ?




毎日乗っている電車でも、健康のためのエクササイズを行なうことは可能です。ここでは澤木一貴トレーナー監修のもと、一工夫でできるメニューを紹介していきます。

今回紹介するのは「よりかからないトレーニング」です。特別なことは何もなく、イスに座った時によりかかるのをやめるだけ。ただ、これが想像以上にきついのです。

【エクササイズのポイント】

①脚を腰の幅に広げ、座骨(お尻にある出っ張った骨。座るとゴリゴリする箇所)で座ることを意識し、イスに深く腰掛けます。骨盤は後傾させず、壁から3~5cmほど空けてよりかからないようにします。

②その状態で腹筋に力を入れて、先ほどの座り姿勢を維持します。まずは1駅分、できる人は3駅分を目指して取り組んでみましょう。少し後ろに倒れながら途中で止まるようにするとさらに効果がアップします。

座骨を意識して座ることによって、正しい座り姿勢を保つことができるようになります。正しい座り方をしないと腹直筋や腹横筋などの筋肉を使わなくなるので、体に悪影響を及ぼしやすくなるのです。座るという動作は日常生活の大半を占めているだけに、正しい姿勢を意識することは非常に重要です。電車に乗った時はぜひ「一駅分」から姿勢改善を意識してみてください。


澤木一貴(さわき・かずたか)
1971年5月3日、静岡県出身。日本大学在学中にエグザス二子玉川でマシンインストラクターを務める。大学卒業後、パーソナルトレーナーと並行して、フジ虎ノ門整形外科病院スポーツトレーナー科(主任)、ヒューマンアカデミー東京校スポーツカレッジ(常勤講師)などを歴任。2010年にSAWAKI GYMを創設した。現在は早稲田本店、高田馬場店、沖縄北谷店を運営。トレーニングに関する数多くの著書も持つ、パーソナルトレーナー界の第一人者の一人。