「厄年だけどいいことしかない」マッスルバー店長が筋トレで引き寄せた運気




「優勝した時『めちゃくちゃ口開けててあほ面だったよ』と言われました。自分が一番信じられないですね」

そう語るのは、第31回日本女子チャレンジカップフィジーク選手権大会(8月20日開催)で優勝をはたした針替ひとみだ。彼女は筋肉女子が集うマッスルバー「筋肉女子 マッスルガールズ」の店長を務めており、ハリマッスルの愛称で親しまれている。

【フォト】まさに鬼のような背中。マッスルガールズを束ねる針替のボディ

そんな彼女は今大会で頭ひとつ抜けたバルクを披露。堂々としたステージングで見事優勝に輝いた。観客からも「17番(針替の番号)の選手がすごい」と声が漏れるほどの仕上がりであったが、彼女の中ではまったく自信はなかったという。

「控室にいてもみんな私より絞れているし、すごいなと思って怯えていました。フリーポーズを一生懸命練習したから、決勝に行ってみんなに見せられるようにがんばろうという気持ちでしたね。最初のピックアップで呼ばれなかった時は完全に落ちたと思いました。びっくりです」

会場には店舗のスタッフや友人が応援に駆け付け、彼女の晴れ舞台に大きな声援を送った。大会後に彼女のまわりにできた人だかりを見ると、あらためてその人望の厚さを感じさせられる。そんな自身に対して彼女は「運がいい」と感謝を噛みしめる。

「今年が厄年なんですけど、『厄はいつ来るのかな?』と思うくらいいいことしかないんです。今日も優勝できましたし、お店の子たちや地元の友だち、トレーニング仲間にお客さん、ライブ配信時代の仲間まで応援に来てくれました。鍛えていなかったら出会うことができなかった人たちなので、筋トレしていてよかったと思います」

「今日もまたいいことが増えた」と笑顔を見せる姿からは明るいオーラが溢れ出ているように思えた。もともとの性格と筋トレで得たエネルギーが融合し、彼女に運気を引き寄せているのだろう。

「今年の大会は今回で終わりにしようと思っていたんですけど、『日本選手権に出たら?』と今日いろいろな方に言われたのでちょっと迷い中です。いずれにしても、これからも楽しくトレーニングを続けていきたいと思います」

厄知らずはこれからも続きそうだ。底なしの明るさを旗印にし、今後も彼女は幸せなトレーニングライフを送っていく。

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