9/23(土)に福岡・パピヨン24ガスホールにて行なわれたSuper Body Contest(SBC)の福岡大会にて、居本梢がSBC部門のChampion of the show(総合優勝)に輝いた。これで2019年から4連覇(※2020年はコロナ禍で中止)、福岡の美ボディ女王としての存在感を今年も存分に見せつけた。
コンテスト歴は7年目、盤石の地位を築いて常にトップ戦線を走ってきた居本だが、今年は例年よりも足取りが重かったと明かす。
「昨年も福岡で優勝し、年末のSBC FINAL(決勝大会)に出場しましたが、結果は3位でした。思うような結果を出せず、今年は何をどうがんばったらいいのかわからない……春先まではそんな状態だったんです」
どれだけ自分を磨いて丹念に準備を重ねてきても、その日、自分よりも良い体の選手がいれば勝負には勝てない。相手がいる勝負と言っても、球技や格闘技と違って相手を攻略することはできず、矢印を向ける先は常に自分自身。それ故に「今年で最後にしよう、と思ったことは何度もあります」と、頭を悩ませてきた。だが、そんな彼女が今年もステージに立つことを決意できたのは、支えてくれる仲間の言葉があったからだった。
「『いつもの感じでいいんじゃない?』という言葉に救われたんです。無理してがんばるのではなく、いつもやっているルーティーンで、いつもの流れでやっていけばいい。きついときは休んでいいし、やりたくなったらやればいい。がんばらなきゃいけない、でもどうすればいいかわからなかった自分は、それによって自信を持ち直して心も楽になりました」
さらに彼女を心を支えた仲間の一人に、この日に同クラスに出場した藤川弥生の存在もあった。実は彼女たちは、小学校の同級生。ただ、当時からずっと仲が続いていたわけではなく、数年前にボディコンテストの場で、いち選手として居本に憧れを持った藤川から声をかけて再会。そのときにはお互いに名字が変わっていたこともありまったく気付かず、「接しているうちに、『あれ、小学校のときに仲良かった弥生ちゃんだよね?』となりました(笑)」という仲だ。
「弥生ちゃんが今年、札幌や東京の大会に出てがんばっている姿を見て、私にもすごく大きな刺激になりました。今回は同じステージに立つこともできて、うれしかったし、何よりも楽しかったです。ステージ上で抱き合っちゃいました(笑)。悩んでいたときの私にとっても、本当に大きな存在でした」
彼女が次に目指す場所は、昨年悔しさを味わったSBC FINALのステージだ。もともと華奢で下半身が課題だとフィードバックで指摘され続けてきたとのことだが、「今年になって、やっと少し変わってきたかなという実感はあります」と自信をのぞかせている。
「FINALでは、優勝します。優勝したいではなく、優勝します」
力強くそう宣言した居本。12月の埼玉、今日よりもさらに一回りスケールアップした姿を見せてくれるはずだ。