Super Body Contest(SBC)において今年から新たにスタートしたカテゴリーが、「SBC MERMAID部門」だ。一言で言えば「ロングドレスを着用するカテゴリー」なのだが、ドレスが似合う体づくりはもちろん、独創的な規定ポーズをステージ上で魅せる美しい女性としての表現力も求められ、ビキニやモノキニとは違った難しさと魅力を備えるカテゴリーである。
10/9(月・祝)に行なわれた愛知大会のMERMAID部門を制したのは古田真美。昨年もSBCに出場しビキニやタイトドレスのカテゴリーで経験を積んできたが、ロングマーメイドドレスは今回が初めての挑戦。一筋縄ではいかない難しさがあったと話す。
「緩急を見せられるポージングが好きなのですが、やはり難しさはありましたね。でも、レッスンで講師である(木下)智愛先生がそれぞれの骨格やクセを見極めて、肘を支点に動かすといいよとか、指を意識してみてとか、一人一人に合わせて教えてくれました。私自身はもともとバレエを20年ぐらいやっていたのもあるかもしれませんが、智愛先生の細かい指導があったことで表現力が身についたと思います」
もちろんステージングのみならず、ドレスが似合う体づくりも大切。「まだまだ未熟なのですが、体のラインがくっきり出るドレスなので、くびれづくりをがんばってきました」と話すように、ボディラインも勝敗を分ける評価対象になる。その点、古田は自身の体の特長を生かすことができたようだ。
「もともと骨盤が広めなほうなので、お尻が大きいのが悩みだったんです。加えて、体を絞るのも苦手で……。でも、評価される美しい体のラインをつくるという点では、お尻が大きめの骨格を逆に生かせる部門があるのはとてもありがたくて。昨年はタイトドレスの『SBC TIGHT』で決勝大会に出場しましたが、今の自分はMERMAIDが合っているなと思っています」
新設されたカテゴリーということもあり、FINALで優勝すれば初代女王の座を手に入れることになる。最終決戦まで約2か月、より魅力的な体を目指して、さらに積み上げていくと宣言する。
「以前にフィードバックで、お尻の上部が足りていないと指摘いただき、今回はそこを育てるのに力を入れてきました。でも、やはり絞りがまだまだ。有酸素運動や食事もがんばって、FINALでは今よりも5kgくらい絞ってステージに立ちたいと思います」