モデルのような長身ボディと並んでも、その小さな体は一切見劣りすることはなかった。SUMMER STYLE AWARD関東予選(通称サマスタ、10/9開催)のBIKINI MODEL部門でオーバーオール優勝を獲得した小島圭織は、身長148cmのボディを努力で磨き上げた。
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「大会挑戦を決めるまではただ細い体が好きで、食事制限だけのダイエットをしていたんです。そんな日々を続けて健康診断に行ったときに『飢餓状態ですね』って言われてこれはまずいなと。そこからトレーニングも取り入れて健康的な体づくりをしようと思いました」
筋トレ開始前である2022年のボディは、まるで痩せた小鳥のようであり健康とは程遠かった。女性にとって「痩せている=美」という潜在意識は切っても切れないものなのだろう。そんな彼女がトレーニングを始めると、思わぬ変化に夢中になっていった。
「鍛えてみると、ただ細ければいいわけじゃないことに気が付きました。筋量があってメリハリのある体もかっこいいなと思うようになりましたね」
そこからは目標を定めてトレーニングに励んだ。サマスタの東北予選(2022年9月開催)に出場するも結果は4位。デビュー戦で年末の決勝大会への切符を勝ち取るも、挑んだ大舞台では予選落ちに終わってしまう。その悔しさが彼女に火をつける。
「本当に悔しい思いをして、この1年はトレーニングのことだけを考えてがんばってきました。元々痩せやすくて、減量期間に入ると筋量が落ちてしまうんですけど、周囲にサポートしてくれる人がいたので続けることができました」
その努力の結果もあり、今回の関東予選ではBIKINI MODEL部門のshortクラス(161cm未満)で優勝。階級を越えた総合優勝を決めるオーバーオールも制する活躍を見せた。最高の形で決勝大会への切符を手に入れた小さな巨人は、磨き上げた体で大舞台へ乗り込む。
「決勝大会は本当にすごい選手がたくさんいるんですけど、この1年がんばってやってきたからという気持ちです。いつも戦う相手は自分だと思っているので、自分に負けないようにがんばろうと思います」
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